サーさん

サーさん

最近の記事

フォークソング(など)の言葉たち No.8

~もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい  親友と語り合ったかい? 燃えるような恋をしたかい  一生忘れないような出来事に出会えたかい  かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい~ この詞は「かりゆし58」の『オワリはじまり』のはじまりの部分です。ラジオから流れてきたこのフレーズを聴いてびっくりしました。そんなこと、滅多にないのですが本当に驚きました。調べると「かりゆし58」の曲でした。怖そうなボーカルのお兄さん、なんて素敵な歌をうたうんですか(笑) 「もうすぐ今日

    • フォークソング(など)の言葉たち No.7

      今日はフォークソングではないのでタイトルに「など」を入れました(笑) 今回はTHE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」から下記の言葉たちを。 ~適当な嘘をついて その場を切り抜けて 誰一人傷つけない~  子供の頃よく言われた言葉、「嘘をついてはいけません」「うそつきは泥棒のはじまり」。大きくなってからは「その場しのぎのことばかりしてたらだめだよ」などと言われた。でもあれから随分時が経ち、色んな本を読み、色んなテレビドラマや映画を見て、そして様々な経験を積むと「今ここ

      • フォークソングの言葉たち No.6

        今回は吉田拓郎さんのレコードにも入っていない、CD化もされていない「僕の一番好きな歌は」から。 ~自分のアワレをなぐさめたりしないやつ~ このフレーズだけでは分かりづらいので、この前にある言葉たちを書きます。 「会社の社長さんなど偉いと思うなよ  ましてや歌い手さんなど 先生諸兄など  一番偉いやつ   そいつはこんなやつ  自分の叫びをいつでも持った奴  (自分のアワレをなぐさめたりしない奴)」 これほど拓郎さんらしい詞があるでしょうか!!拓郎さんそのものですね。 一

        • フォークソングの言葉たち No.5

          ~この子の人生を見届けられるなら 最後まで見守ってあげたいと思うね~  松山千春さん、1994年発売のシングルCD「生命」の1行目の言葉。 普通ならほぼ実現が難しいことを願うこの一行。確かにもしこんなことが叶うならどんなにいいだろう。それを歌にする松山千春さんという人は本当にやさしい人なんだな!と思います。でないとこの歌詞は書けないですよね。珠玉の言葉たちはまだ続きます。 『 微笑みも涙も 全てをこの胸に  あざやかにやきつけてしまっておきたいね』  うーん、よ

        フォークソング(など)の言葉たち No.8

          フォークソングの言葉たち No.4

          今回の「フォークソングの言葉たち No.4」は「小椋 佳」さんの『誰でもいいから』から ~岩ほどの覚悟をきめて それでもくじけそうな時  今すぐに泣き出しそうな弱虫 許されたい時  誰でもいいから 誰でもいいから ただそばにいてほしい~  誰でも悩んだり、苦しんだり、もう駄目だ~、と思う瞬間があります。小椋佳さんが書くとこんなにも心が震える詞になるんだな、と感動します。  岩ほどの覚悟、この表現すごいですね。この歌詞は『誰でもいいから』の3番に出てくるのですが1番はこんな

          フォークソングの言葉たち No.4

          フォークソングの言葉たち No.3

          今回の「フォークソングの言葉たち 」No.3は岡林信康さんの『アドルフ』から。 ~いろんな色あふれるこの世界 難しいけれどそこが面白い~  この言葉は岡林信康さんが2021年に23年ぶりに発表した【復活の朝】の6曲に入っています。岡林信康さん、言わずと知れた「フォークの神様」。1968年に『山谷ブルース』でデビュー後『チューリップのアップリケ』『友よ』『手紙』『私たちの望むものは』『自由への長い旅』『26ばんめの秋』『Gの祈り』『君に捧げるラブソング』等、挙げだしたらキリ

          フォークソングの言葉たち No.3

          フォークソングの言葉たち No.2

           今回の「フォークソングの言葉たちNo.2」は「海援隊」の『人生へのメッセージ』から ~僕は若くて間違うけれど 何度も間違うけれど   だけど僕の人生は今始まったばかり~  この言葉は海援隊のアルバム「一場春夢」のラストに収められている『人生へのメッセージ』という曲の最後の方に出てきます。「一場春夢」は1980年3月に武道館で行われたライブの模様をを収録したアルバムです。長い歌です。吉田拓郎さんの『イメージの詩』のように短い詩が沢山出てきます。「だけど僕の人生は今始まった

          フォークソングの言葉たち No.2

          「フォークソングの言葉たち」

           1960年代後半から1970年代の中頃、日本でフォークソングが流行した。  岡林信康・吉田拓郎・井上陽水・遠藤賢司・加川良・高田渡・・・。 挙げ始めると枚挙にいとまがない。学園紛争が沈静化しはじめ、「シラケ」という言葉がはやりかけていた。1972年吉田拓郎の「結婚しようよ」が大ヒットし、フォークソングは一気にメジャーとなる。その4,5年前関西ではザ・フォーク・クルセイダーズや岡林信康、そして高田渡や加川良らが歌っていた。中でもフォーク・クルセイダーズの「帰って来たヨッパライ

          「フォークソングの言葉たち」