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フォークソングの言葉たち No.5

~この子の人生を見届けられるなら 最後まで見守ってあげたいと思うね~

 松山千春さん、1994年発売のシングルCD「生命」の1行目の言葉。
普通ならほぼ実現が難しいことを願うこの一行。確かにもしこんなことが叶うならどんなにいいだろう。それを歌にする松山千春さんという人は本当にやさしい人なんだな!と思います。でないとこの歌詞は書けないですよね。珠玉の言葉たちはまだ続きます。

『 微笑みも涙も 全てをこの胸に 
    あざやかにやきつけてしまっておきたいね』

 うーん、よく分かりますね。はじめてわが子をこの手に抱いた時、小さな手で私の小指をぎゅっと握りしめた時、一生懸命ママのおっぱいをすっている時、小さな寝息をたてて昼寝をしてる時、はじめて何か言葉をしゃべった時、人はみんなこんな風に考えるんじゃないかな、という心情を見事に表してるな~、と感動してしまいます。

『いつの日か一人で歩きはじめるのだろう
 今はまだ小さな手 幸せつかめるね』

 子供はすぐに大きくなる。首がすわり、寝返りをする。おすわりをしたと思えば、はいはいをし、つかまり立ち。そして一人歩き。おむつも取れ、一人で食事が出来るようになり、やがて友達もできる。学校で嫌な事があった日は言葉少なで・・・。自分のやりたいことを見つけ一生懸命励んでいる、そんな姿を目に焼き付けておきたい。
 そして就職・結婚・出産。もうここまで来たら親の役目は終わり、と思ったら今度は孫が遊びに来たりする。その頃になると、すでに現役ではなくなっているので時間はある。我が子の時を思い出し、記憶を重ねてしまう。やがて孫も成長し、あまり遊びに来なくなる。
 もしその時まで、夫婦どちらも健在であれば、昔のようにはいうことをきかなった体でゆっくり旅にでも行ければいいなと思いますね。


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