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フォークソングの言葉たちNo.4

今回の「フォークソングの言葉たち No.4」は「小椋 佳」さんの『誰でもいいから』から

~岩ほどの覚悟をきめて それでもくじけそうな時
 今すぐに泣き出しそうな弱虫 許されたい時
 誰でもいいから 誰でもいいから ただそばにいてほしい~

 誰でも悩んだり、苦しんだり、もう駄目だ~、と思う瞬間があります。小椋佳さんが書くとこんなにも心が震える詞になるんだな、と感動します。
 岩ほどの覚悟、この表現すごいですね。この歌詞は『誰でもいいから』の3番に出てくるのですが1番はこんな歌詞で始まります。
~訳もなく 気も狂うほどの孤独にさいなまれる時
 何もかも これまでのことが無意味に思えてくる時~
こちらも見事ですね。「孤独」をこれ以上の表現で表すことができません(笑)その後に「何もかも これまでのことが無意味に思えてくる時」です。もう、脱帽です。必死で頑張ってきたのに、それさえも無意味に思えてしまったらもうどうすればよいでしょう。
そして2番は
~自分から挑んだはずの戦(いくさ)を投げ出したい時
 誰よりも自分自身に皮肉を投げかけたい時~
自分から挑んだ事を投げ出すってつらいだろうな、そして自分が嫌になってそんな自分に皮肉を言いたくなる、どんなにつらいだろう。でも人生で何度かは誰もがきっと経験しますね。
 小椋佳さんは上記のようなもう本当にどん底に落ちてしまったときどうすればいい?!と言うのか。
~誰でもいいからただそばにいて欲しい それが君であればと~
で終わります。そうなんです、何も特別なことはなく「ただ君にそばにいてほしい」んです。どん底の時に一人でいるとよくないですよね。誰かと話したい、でもできたら気が置けない友達や恋人だったらもっといい。
 普段何気なく使っている言葉でこんなに素晴らしく、見事に表現されたフレーズを今でみたことがありません。『誰でもいいから』是非聴いてみてください!
 


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