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フォークソングの言葉たち No.3

今回の「フォークソングの言葉たち 」No.3は岡林信康さんの『アドルフ』から。

~いろんな色あふれるこの世界 難しいけれどそこが面白い~

 この言葉は岡林信康さんが2021年に23年ぶりに発表した【復活の朝】の6曲に入っています。岡林信康さん、言わずと知れた「フォークの神様」。1968年に『山谷ブルース』でデビュー後『チューリップのアップリケ』『友よ』『手紙』『私たちの望むものは』『自由への長い旅』『26ばんめの秋』『Gの祈り』『君に捧げるラブソング』等、挙げだしたらキリがないほど名曲を沢山生み出しておられる、まさにフォークの神様です。そんな岡林さんが、この危うい世界に発表したのが【復活の朝】でした。
 日本もそして世界中を見渡しても、今非常に危うい時代です。こんな時に現れるのが怪しい「指導者」。でも「楽ちん」だからって、そんなものに着いていってはいけない。
 うまい話には必ず裏がある。我こそ正義の味方だと、美しい言葉できれいごとを並べる人にもきっと・・・。
今は多様性の時代。決して一つの色に染まる必要はない。
 岡林さんが今のこの危うい時代を描くとこうなるんだ、という素晴らしい言葉たち。いつも沈着冷静に、そして的確な言葉とメロディで岡林さんは歌う。聴くものの心をわしづかにします。すべての歌詞を書きたいくらいですが、ほんの一部だけ。

~あんたはあんたに惚れてるかい 抱きしめているかい
 人それぞれに様々に歩いてゆきたいね
 強い指導者なんか真平さ この身を捧げたりはするもんか 
 いろんな色あふれるこの世界 難しいけどそこが面白い~



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