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美術館を訪ねて/つくる旅

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各地の美術館を訪ねて、そこから着想を得たハンドメイド作品をつくって遊んでいます。
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#美術館

目次「美術館を訪ねて/つくる旅」

 記事が増えてきたため、目次を作成してみました。とりあえず以下のように分類しています。皆…

第14回 「町田市立博物館 東南アジア陶磁コレクション」を訪ねて/「江戸ガラスの振…

 町田市立博物館は、2019年の「町田市立博物館最終展―工芸美術の名品」をもって現在閉館中で…

第13回 「メトロポリタン美術館 武器・甲冑室」を訪ねて/「レトロ火器ご飯セット」…

最強の武器は何だろう 「最強の武器は何だろう」という素朴な疑問は、子供っぽい好奇心として…

第12回 旧白洲邸「武相荘」を訪ねて/「夫婦茶碗」を繕う

終の棲家をつくろう(予算無制限で) みなさんは、終の棲家について考えたことがありますか。…

第10回 「東京国立博物館 東洋館」を訪ねて/「紫檀木画槽『匙』」をつくる

博物館のあけぼの 博物館の起源は「驚異の部屋<ヴンダーカンマー>」にさかのぼると、西洋で…

第9回 「報国寺・竹の庭」を訪ねて/「青磁碗」をつくる

鎌倉のお寺 鎌倉というのは数ある日本の観光地の中でも、他と違う独特な雰囲気をもっています…

第8回 「氷川丸」を訪ねて/「新式日本図案の調味料入れ」をつくる

氷川丸が生まれた時代 港町、横浜には重要文化財に指定された二つの船があります。  一つは「日本丸」。見た目は大航海時代さながらの帆船ですが進水は1930年、昭和に入ってからです。実はエンジンも備えており、動力航行も可能です。船を操作する操船技術の訓練を行うための船として生まれました。  そしてもう一つが「氷川丸」。こちらの進水は1929年、日本丸とほぼ同時期で、生まれた場所も同じ横浜船渠です。氷川丸は、当時最新鋭の商用船舶として生まれました。今でこそ、日本丸のバーク船のよ

第7回 「プラネタリウム技術史講座」を受けて/「手乗り三球儀」をつくる

技術史を知ることの意味 突然ですが、みなさんは、いわゆる発明家がどのように「特許」をとっ…

第6回 「三渓園」を訪ねて/「蓮の花瓶」をつくる

コレクションすることの創造性 モノを集めるという行為は、現代の社会ではあまりクリエイティ…

第5回 「#映える風景を探して」展を訪ねて/「花鹿のステンシル」をつくる

版画のもつ多面性 西洋の美術史において、絵画・彫刻のような「純粋芸術」と、いわゆる工芸の…

第4回 「絵画のドレス|ドレスの絵画」展を訪ねて/「キラキラのハットピン」をつく…

異文化人の横顔が見えるとき  時間や空間を隔てた異文化を知りたいと思ったとき、私はまず、…

第3回 「日本民藝館 西館」を訪ねて/「柳ファブリックのパネル」をつくる

民芸について話すむずかしさ 人が未だ名づけることに成功していない感情というのがあると思い…

第2回 「世界のカバン博物館」を訪ねて/「ウルトラシンプル茶箱」を組む

博物館の基本情報 今回訪ねた美術館は、「世界のカバン博物館」です。ビジネスバックでおなじ…

第1回 「岡本太郎記念館」を訪ねて/「犬の植木鉢」をつくる

ごあいさつ 美術館を楽しむコツとして、「どれか一つ買うつもりで見て回ると、面白いよ」というアドバイスを聞いたことがある人も多いと思います。  確かに買うつもりで見ると、作品に愛着が沸いて、知りたい気持ちも盛り上がって、楽しい気持ちになります。ただ気に入ったものがあったとしても、実際に買えるのかというと、普通の人はお財布が追いつかないという場合がほとんどですよね。もちろん私もそうです。仮に予算が青天井だとしても、そもそも値段などつかないという場合もしばしばです。  そこで私は