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日記って、文章のTHE FIRST TAKEですよね?

職場に着くなり甘い炭酸飲料が飲みたいと思った私は、携帯片手に自動販売機の前に立った。自動販売機の横にコカコーラのユニフォームを着たお兄さんがいたけど、特に何も言われなかったので、きっと商品は入れ終わった後だろうと予想した。そして、もう買ってもいいんだろうなと勝手に私は判断した。

Coke ONを開いて自販機に連動させて、何回もリアルゴールドをシュッと上にスライドするのに、何故かうまくいかない。買えんのかい!と心の中で独りごちて、めんどくさいからもういいやと思い、その場を離れて一旦、職場に戻った。

今日はコーラの自販機と相性が悪いんだろうと思ったので、財布から200円とって、別の自販機の前に立った。その自販機の甘い炭酸飲料はメッツのライチ味しかなかったので、200円を入れて150円でメッツのライチ味を買った。自販機でコーラを買うと180円する。30円も得したなと思って、チャラりんと落ちてきた50円をポケットに突っ込んだ。よく考えると別に30円分得なんかしていない。単純に商品の価格設定の問題だし、私は飲みたかったコーラが飲めなかったんだし、損とか得とかじゃないけど、なんで得した気になったんだろう。

自席に戻りメッツのライチ味を飲む。なんだか懐かしい味がした。ライチと私の接点は、平成の真ん中頃に焼肉屋のサラダバーで顔を突き合わせたくらいのもんだ。冷凍された半解凍のライチを大量に皿に入れて、手をベタベタにしながらライチを食べていた思い出がある。思い返せば、あの頃はライチとかナタデココとかの半透明の食べ物をよく食べていたなと思う。最近はめっきりお目にかかることはないけど、まだあったりするんだろうか。

メッツを読みながら始業までの間、noteを読んだ。日記だ。人様の日記。何これ、日記面白い。なんでこんなに面白いんだろうとどハマりして、日記を書きたいという衝動に駆られ、今日は日記を書いている。

私は記事を書くと、一度寝かせて読み返して修正を繰り返してから公開する。しかし日記というものは、きっと書いたらすぐに公開されていることが多いのだろう。かっこいい。一発どりってやつですね。それってもうnoteのTHE FIRST TAKEですよね。ということで、勝手にnoteでTHE FIRST TAKEを気取ってみる。そう、私は一発どりでも耐えられる女noterになりたい。

3月1日。
こっそりと春が足音を立てて近づいてくる。
そんな日に、私はよくわからない決意を持って、日記を書いている。

日記なので、特に面白いことも、ためになることも書かないし、今日あったことを記すだけなので、きっと面白くもないだろう。もうここから先はあまり読む意味はないかもしれない。すでにここまで読んでくださったみなさんの時間を無駄にしている気がする。申し訳ない。ここまで読んでくれてありがとう。

私は今日、日記を書きます。

と言うことで、noteを読みメッツを飲んでいると始業時刻になったので、ちゃんと仕事をした。月初ということと色んなことが重なり、それなりにバタバタした。いつもなら夕方の四時ぐらいになると、睡魔に襲われるのだが、今日はそんな暇もなく助かった。

終業時に片付けをしていたら、閉めたはずのキャビネットに若干の隙間を感じた部下が「なんか、ココ、こんなにゆとりありましたっけ?」と聞いてきた。「あれ? ちゃんと閉まってない?」と私は改めてキャビネットが施錠されているかどうかを確認した。きちんと施錠はされていたので、「閉まってるよ。ゆとりですが何か?」と言ったら、「ゆとり世代じゃないやろ! 嘘つくな」と言われた。

確かに、私は嘘をついた。

私はゆとり世代じゃあない。でも、きっとほとんど同じ歳くらいじゃないか? と思い、その場でゆとり世代が何年生まれなのかということを検索した。ゆとり世代の方々は1987〜2003年度生まれの方々らしい。

と言うことは、私が1980年生まれだから、ほら、ほとんど一緒じゃあないか。「7つ下なんて30も過ぎれば同級生みたいなもんだ。じゃあ、もうゆとり世代でいいやろ」と言うと、「同級生なわけないやろ」と言われた。

その通りだ。彼女が正しい。

しかし、私はそんなことで意見を変えたりしない。「もう10も20も関係ないさ。ゆとり教育は受けていないが、私はゆとり世代だ!」と訳のわからない持論を繰り返す私。よくわからない会話でゲラゲラ笑いながら職場を後にした。

昨日も結構酒を飲んだが、今日は金曜日なので今日もちゃんとお酒を飲もうと思い、帰りつくなりビールを開ける。ビールを飲んでいると愛犬ポッキーにアキレス腱をガシガシ噛まれるので、めんどくさくなって、おやつをやろうとしたが、夫が散々餌をやっていたことが判明して、仕方なしにおもちゃとして段ボールを与えた。段ボールをガジガジするのは楽しそうでいいんだが、あたりに段ボールの破片が散乱するので正直与えたくない。

犬というものはなんだろう。飽きっぽいのだろうか。次から次に目線を変えないと同じところにとどまっていない。これは犬の習性というより、子犬の習性かもしれないが、私のアキレス腱があたりに散乱し、流血事件となり救急搬送されるよりはマシなので、とりあえず段ボールで我慢してもらった。

朝の時点でルーを入れる直前まで仕込んでおいたカレーを温め直しながら、レタスを千切る。レタスをちぎっていると、足元に再びポッキーがやってきた。私が何かミスをして葉っぱが落ちてこないかと虎視眈々と狙っているのだ。

ポッキーは虎のような目ではなく、飢えた子犬の目をこちらに向けてくる。子犬に満腹中枢は存在しない。彼は私と同類だ。同族意識を持ってしまった私は、彼の期待に応えるべく「あっ!」と声をあげて、外側の大して美味しくなさそうなレタスの葉を落とした。するとポッキーがすかさずレタスをゲットして、むしゃむしゃとレタスを食べていた。レタスはカロリーゼロだよ、と心の中でそっと囁いた。

カレーができるまでの間、何かつまみはないものかと思い、先日ジャケ買いしておいた蒟蒻を開けてみる。

激辛蒟蒻。蒟蒻だから、たぶんカロリーゼロ。

小さい丸っこい蒟蒻がたくさん入っていた。結構辛い。いやかなり辛い。しかし甘さもあり、後味が甘いので、ついつい次も食べてしまう。私はたくさん食べなかったが、夫は大量に食べていたようで、ヒーヒー言っていた。

半額になっていたくんたまも食べてみる。綺麗な燻製である。
自宅で燻製をする時は、殻を向いた状態で燻製にするが殻付きでここまで綺麗に燻されていると、もう陶器の域である。知らんけど。言ってみただけ。

剥いてみたら、何かカリメロみたいなのが出てきた。よくわからんけど、どの状態で燻製にするのかな。燻すと縮むのかな。可愛いよねカリメロ、と思いながら容赦なくくんたまを頬張った。半額だったので一旦カロリーは半分になり、そこから殻を剥いたので、たぶんくんたまもカロリーゼロ。

そして、そんなつまみを食べながら作ったカレー。

激辛蒟蒻を食べながら作ったため、味見をしても、正直なところ味がよくわからなかった。夜に糖質は取らないと言っていたが、金曜日はカレーの日なので仕方なく炭水化物を摂取した。心の中で、この白飯はもやしをカットしたものである。糖質ゼロである。と思い込もうとしたなんてこともなく、やっぱり炭水化物はうめえなあ、とむしゃむしゃと食べた。なんだか少しばかり味が薄い気がしたが、夫は横で蒟蒻の影響を大いに受けて、ヒーヒー言いながらカレーを食べていたので、さして問題はないようだった。

お腹がいっぱいになり、酒を飲みながらkindleで本を読む。その日の昼から読み始めた深爪さんのエッセイ。

テンポいい下ネタと小気味いい毒が満載のエッセイ。読む人を選ぶが、酒を飲みながら一人笑いながら読んだ。
昼休みにもご飯を食べながら読んで、思わず吹き出してしまった。家でも吹き出しながら読んでしまう。

「面白そう。何読んでるの?」

と聞かれたら、正直ちょっと困るなと思う内容だ。特に子供に聞かれたら困る。読むタイミングを考えるべきかと悩みつつも、好奇心には耐えられず、堂々と読むことにした。よく考えたら、いちいち読んでいる本のことを聞いてくるような人は、職場にもうちにもいない。そんなに誰も私に関心を抱いていない。自意識が過剰すぎるなと無駄な反省をした。

読んでいたら、いつの間にか寝落ちていたので、慌てて起きる。

室内干しをしていた洗濯物をそれぞれのクローゼットにしまい、食べ終えた鍋や食器を片付けようとして、残念な自分に気づいた。

大人用の辛い方のカレーにルーを入れていないことに。

今日のカレーはトゥギャザーされていなかったのだ。どうりで味が薄いわけだ。

厳密に言うと何も入れていないわけではない。うちのカレーはカレールーを入れる前でもかなり味がついている。下ごしらえの段階でトマト缶、コンソメスープやウスターソースなどを入れるので、カレールーの投入の前段階でかなり濃い味のトマトスープができている。さらには前回のカレーの残った分を冷凍しておき、それを一緒に鍋に入れるので、当たり前にカレーの味はする。

子ども用に分けて作っている甘口カレーのカレールーが少し残ったので、それを一かけ入れたし、ガムサマサラとかガーリックパウダーとかジンジャーパウダーとかも入れまくる足し算方式カレーなので、とにかくカレールーを入れる前でも味が濃い。でもガツンとカレー味を出すためには、あとカレールーを4かけほど入れたかったのに、それを完全に忘れていた。

と言うことに気づいた。

しかし、まあ、それなりに美味しかったし、夫も気づいてないので、これは無かったことにしておこうと、残ったカレーを冷凍庫にしまった。

そして、再びビールを飲みながら、日記を書いてみている。書き終わったら、寝る。


しかし、ここまで4,100字。長くね?


それに、誤字脱字の確認で読み返したし、全然THE FIRST TAKEじゃなかった。すごいよな〜。一発録り。






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