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おならをガマンしてはいけない理由とおならの対処方法

ご訪問ありがとうございます。
このタイトルをお読みいただき、このページを開いてくださったということは、貴方様は私と同じように公衆の面前でおならをすることを躊躇ちゅうちょされている慎ましやかな方だと思います。

しかし、おならをガマンしてはいけません。
大事なことなので、もう一度言います。
おならをガマンしてはいけません。

これから、私なりに調べたおならをガマンしてはいけない理由を述べていきたいと思います。どうぞ最後までお付き合い、よろしくお願いいたしまぷっ💨



💨 ぷっロローグ


その日の私の腹は、少しばかりぐるぐると活発な働きを見せていた。朝起きてからうんこは済ませていたが、腸はまだ完全には仕事を終えていないようであった。

事件は仕事中に起きた。

おならが腸から肛門に向けて移動してくるのが、私にはわかった。その瞬間、私は即座に肛門をキュッと閉める。自席でおならをけつの穴から放出することがためらわれたのだ。自宅ならまだしも、ここは職場である。トイレへ移動したい気持ちもあったが、あいにくその日はバタバタしていて、私は放屁のためにトイレへ向かうことを諦め、自席でおならを体内に回収することを試みた。

勝手な解釈だが、私はおならは放たれなければ、再び腸へと返り咲き、腸よ花よと腸内に受け入れられ、おならは体内に吸収されると考えた。そして、おならをガマンした結果、おならは無事、体内に回収された気がした。

けれども、回収されたおならは再び、尻の穴に向かってくる。果たしておならは私の予想どおり体内に吸収されているのだろうか。

私は昼休みにトイレに行き、無事に放屁を行い、そしておならについて調べることにした。


💨 戻りゆくおなら


我慢したおならがどこへ行くのかということを調べていると、わかりやすいページを見つけた。

日経グッデイ編集部が「おなら博士」の異名を持つ広島大学病院感染症科教授の大毛宏喜氏に取材をした記事のようである。
タメになる記事なので、気になる方は是非とも読んでほしい。

まず、おならの成分のうち、最も多く含まれているものは空気中に含まれる窒素というものらしい。食事などにより体内に入り込んだ空気は、ゲップなどで排出される。ゲップにより出されることがなかった空気は腸へ移行し、それがおならとなり尻の穴から排出されるということだった。

そのおならを我慢して出さないとどうなるか。まず、窒素は体内で利用されることがなく、腸管からも吸収されない。このため、腸の中に滞留することになる。一方で、酸素は腸内の細菌によって消費されたりして減っていく。

日経グッデイ

おならを我慢して体内に押し込めておけば、おならは体内に吸収されていくものと、私は勝手に思っていた。しかしおなら博士の話によると、おならの一部の成分である酸素は消費されていくものの、おならの大部分を占める窒素については、腸の中に滞留してしまうとのこと。

ということは私がおならを我慢した場合、私のおならは行き場を失い腸内を漂うということになってしまうのだ。行き場を失ったものたちが目的地なく彷徨い続ける。それは非常に恐ろしいことだと私は考えた。

天国にも地獄にもいけず、さながら浮遊霊ぷゆうれいのように地獄の一腸目を彷徨い続けるおなら霊。このままでは我が腸内は浮遊霊ぷゆうれいでいっぱいになってしまう。

おならを人前でするのは憚られるが、私は人前でおならをするしかないのだろうか。



💨 溜まったおならのもたらす危険


おならを我慢したとて、おならが消えてなくなるわけではないということを私は知った。

では、そのおならが、腸に浮遊ぷゆうし続けるとどうなるのか。それについても、おなら博士は日経グッデイの取材時に語られている。

おならを我慢していると腸が張って動きが悪くなり、便が停滞することで、ますますガスがたまるという悪循環になる

日経グッデイ

大腸憩室が炎症を起こすと、穴が開いて腹膜炎になることもある。

日経グッデイ

困ったことにおならを我慢した結果、便秘にもなりそうな匂いが漂ってきた。腹膜炎にもなる可能性があるらしい。
これについては、一つの記事だけではよくわからないと思い、私は複数の情報を探してみることにした。全てはWEB上の情報であり、真偽のほどはご自身でご確認ください。

おならを我慢しすぎると、正常にお腹の中の溜まったガスを出せなくなり、腹痛の原因となります。
さらに溜まったガスによって腸の形が伸びてしまい、腸の動きにも影響が出てしまいます。これによって、便秘や腹痛など様々な悪い症状が出てしまい痛いと感じることがあります。

EPARK くすりの窓口

おならを我慢してしまうと、最悪の場合便秘だけでなく、腸閉塞という怖い病気を引き起こす可能性があります。腸閉塞によって、また細菌感染を合併してしまうと、最悪の場合、死に陥ります。おならを我慢しすぎると、正常にお腹の中の溜まったガスを出せなくなり、腹痛の原因となります。
さらに溜まったガスによって腸の形が伸びてしまい、腸の動きにも影響が出てしまいます。これによって、便秘や腹痛など様々な悪い症状が出てしまい痛いと感じることがあります。

未来創造展2023

「オナラを我慢すると腸の中にたまって、そこから血液中に吸収され肺にまわって、吐く息として出てしまう。巡り巡って皮膚からも、体臭として出てしまうこともある」
我慢したオナラは消えたのではなく、血液中に吸収され呼気や体臭として体から排出されていました。しかも、息や体臭が臭い可能性もあるのです。

Hicbc.com

どのページにもおならを我慢するとよくないと書かれてあった。腸内環境が乱れ、腹痛の原因にもなるらしい。

大正製薬のおならに関する意識調査のページによれば、おならを我慢していると認識しているのは女性の方が多いような印象を受けた。

おならが出るのを我慢した場面について、女性の回答は「人が多い空間」(36.0%)や「電車・バスの中」(32.0%)、「静かな空間」(31.3%)が上位を占め、男性は「特にない」(34.0%)の回答が1位に。

大正製薬 おならに関する意識調査

女性に便秘が多いというのは、よく言われることだが、ホルモンバランスだけでなくおならを我慢することによる腸内環境の悪化が影響しているのかもしれないと私は思った。

ちなみに私は43歳の既婚女性であり、仕事をフルタイムでしている人間だが、基本的に職場以外でおならを我慢することはない。職場や公衆の面前では流石に遠慮するが、外に出た瞬間何も考えずにぷっぷぷっぷとおならをすることができるタイプの女性である。

それが影響しているかどうかは定かではないが、私は便秘になったことは人生で一度もなく、毎朝、必ずしっかり排便していることを、参考までにお伝えしておきたい。


💨 おならをガマンしなくてすむためにできること


おならをガマンするのがよくないとわかったからと言って、今までためらわれていた放屁を、いつでもどこでもできるようになるかと言ったら、そんなわけがない。

ガマンするのは自分が恥ずかしいというのもあるが、周りを不快にさせないためでもある。

うんこの残りカスみたいな印象もあるおなら。臭くないおならもあるが、臭いおならもある。臭ければ周りに迷惑をかけてしまうし、それこそガス漏れの事故案件になりかねない。当然、おならには名前が書いていないのだからガスの発生源など特定されるわけがないのだが、自分が発生源だとわかり非難の目を向けられるのが怖いし、「あの人、おならしたんじゃない?」と囁かれる可能性を考えると背筋が凍る。おならと間違ってうんこが出たという話も聞かないわけじゃないし、もしうんこが出たらと思うと、怖くておならなんて簡単にできやしない。するけど。

だがしかし、おならをガマンすることを考えるより、おならを減らすことを考えると良いとおなら博士は言っている。

とにかく日頃から便をすっきり出すこと。そのためにも、自分の腸に合った食物繊維をとることが、腸の健康にとっては大事です

日経グッデイ

おならを増やさない五箇条も載っていた。

一、食物繊維をとってよい便通を
一、溜まった便はさっさと出そう
一、ゲップはガマンするな
一、食後すぐに、横になってはいけない
一、早食い、がぶ飲みは厳禁

日経グッデイ

以上はおならを増やさないだけでなく、ニオイを改善するのにも良い。おならの臭いの原因は腸内環境の悪化にあるので、腸内フローラを整えて、臭くないおならを出すことが必要だ。便通がよければおならと間違えてうんこが出るようなこともないし、臭いのないおならを出すことができる。

腸内環境を整え、臭いのない良いおならを出すことが、おならをガマンしない秘訣なのかもしれない。



💨 おならへの配慮について


私はかつて、世間一般のみなさまは、どの程度、家庭内でパートナーのおならを気にしているのか、というのを気にしたことがあった。
ちなみに我が家は屁こき天国である。そんな天国はある意味地獄だと思われた方は、慎ましやかな方であろう。

私は改めて、家庭内のおなら事情に関する複数のアンケート結果を確認してみた。

気にする|約70%
気にしない|約30%

概ね上記のような結果だった。おならを気にしてガマンする女性の割合が多く、別の場所でおならをするという配慮をしている女性も多い印象を受けた。

やっぱり世の中、おならを人前でする人は少数派なのだと、改めて感じる。家庭内で遠慮をしている人が、外でおならを堂々とするわけがない。

もし、この記事を読んでくださる方の中で、パートナーやご家族がおならをしてるのを見たことがないなあと思う方がいれば、是非ともおならはちゃんとガマンせずにするように伝えてほしい。もし、おならをガマンしている方でここまで読んでくださった方がいるなら、この記事をあなたのおならを聞かせたことのない相手に見せて、おならを堂々としてほしい。

私がこの記事を熱心に書いている理由の一つに、私自身が自由におならをしたいという気持ちがあるのかもしれない。

いつの日か、自由におならができる日が来ることを祈るばかりである。



💨 エぷっローグ


一度ガマンしたおならだったが、やはりおならは午後になっても肛門まで攻めてきた。しかし、おならをガマンしてはならないということを学んだ私は、ゆっくりと放屁をすることにチャレンジした。

仕事中に公衆の面前でおならをすることにもちろん抵抗はあったが、臭くない自信はあった。排便は済んでいるし、トイレでしたおならは臭くなかったのだ。

次なる問題は音である。

おならの音が出るのは、肛門の皮膚を震わせることによるもの。ということは、肛門の皮膚を震わせずにゆるりとガス抜きのように放屁すればいいのではないかと私は考えた。すなわちすかしっぺである。

私はおならをゆっくりと出した。すかしたおならではなく、球体依然としたおならが肛門付近でぽこんと出た気がした。

出た。屁が。

すかしていないが、私は音を立てずにおならをすることに成功した。そして、私の放出したおならは椅子と尻の肉の圧力に押され、前方へと移動した。まんまるだったおならの塊はゆっくりと分散されていく。そのうちに私のおならは空気と一体になった。

私は深く呼吸をする。息を吸って、息を吐く。
そして、私は安堵のため息を吐いた。





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