インフルエンザB型罹患時の昼食日記
「怪しい気配を感じる。これは危ない」
私の中の野生が、私の中の理性にそう話しかけてきた。その瞬間、突如、脳内で会議が行われる。その会議室の少し下の方の鼻の奥に、私はツンとした痛みを感じた。鼻の奥が刺激される。そして鼻の穴から垂れ流される汁。その名も鼻汁。読み方はビジュウ。ハナジルと読みたくなるが、ビジュウ。
鼻汁をかみながら、私は脳内会議の結果を下した。
「インフルエンザ決定!!」
そう勝手に判断を下したのは令和6年1月29日(月)の夜のことだ。
その症状がインフルエンザだと確信できるものが、私にはあった。長男が土曜日にインフルエンザB型との診断を受けたのだ。我が家にはすでに罹患者がいる。
長男は基本的に部屋でゲームをしていることが多い。自ずと隔離状態になることがほとんどだが、やはり病気になると甘えたになるのか、膝枕をしてほしいと言ってきたり、やたらと擦り寄ってきた。あれがいけなかったのだろうか。いや、私も言うほどしっかりと隔離をしなかったし、消毒も不十分だった。それに息子の擦り寄りも、ういヤツめと受け入れてしまっていた。
だって可愛くないか?
甘えてくる高一男子。胸きゅんオカンになっても仕方あるまい。だけど、断固として私はヤツの靴下を履かせたりはしねえ。靴下もパンツも自分で履くもんだぜ。なあ、息子よ。まあ、頼まれたこともないけど。
話はそれたが、十分な隔離をしていなかったとはいえ、好き好んで流行の最先端であるインフルエンザの波に乗りインフルエンザーになりたいと思っているわけでない。私は念のため風邪薬を飲み、生姜湯をウイスキーで割って飲み、その晩は就寝した。
しかし、翌朝、私は発熱した。38.8DO!!
UNKO!!発症しちまったZE!!
次男も37.6度の発熱。ふたりともまだ発症後12時間経過はしていないが、待つのも面倒なのでさっさと病院に行った。病院に着く頃には次男はなぜか解熱しており、大した症状もなくインフルエンザの検査はしてもらえなかった。私は喉の奥が真っ赤になっているとのこと。インフルエンザの症状が出ているとのことで、検査をしてもらった。結果は予想を裏切ることなくインフルエンザ陽性。B型であった。
家族全員インフルエンザの予防接種はしていたものの、二分の一が罹患するという結果になった。その後次男も発症し、家庭内の四分の三が罹患者となった。今年は型の予想が外れたと言うことだろうか。ただ、これだけ蔓延していれば、いつかはかかるものと理解したほうがいいくらいに、世間はインフルエンザやらコロナウイルスやら溶連菌やら嘔吐下痢症で溢れかえっている。
もし、ウイルスを可視化できるメガネでもあったとすれば、気持ち悪すぎて外を歩くことができないくらいに、世間はウイルスで溢れかえっている事だろう。と言うことは、これは大人になる段階で必ず人が一度は罹患する初恋という名の病のようなものだろうと思うことにして、申し訳ないという気持ちを抱きつつも、私はゆっくりと自宅で療養させていただくことにした。
やはりこう言うときは生姜を食べるに限ると勝手に判断し、私はことあるごとに生姜を食べることにした。
このnoteはその記録である。
令和6年1月30日(火)の昼ごはん
生姜をとにかくたっぷり効かせたうどん。天かすがなかったので、ただの油揚を入れたが、それなりに美味しかった。ほんとは甘辛く煮たいところだったが、さすがに節々も痛いし寒気もするし、めんどくさすぎて、冷凍庫にあったカットされた油揚げをぶち込んだ。
こういう時に卵を一つ落とすだけで一気に贅沢な食べ物になるのはどうしてだろうか。現在、卵1個の単価20円くらいだが、20円で幸せな気分になれるので、私は非常にお安い女だな、と思う。この卵を崩すタイミングをいつも悩むが、二口くらいのうどんを残したところで卵を崩した。あまり汁は濁って欲しくはないが、卵の黄身と麺を絡めて食べたいという欲には勝てなかった。汗をかきかき食べた。うまかった。
令和6年1月31日(水)の昼ごはん
こちらも生姜をたっぷり入れた雑炊。目分量で作りすぎて、汁が多くなりすぎた。冷凍庫に保存しておいたカブの葉っぱのみじん切りと、冷蔵庫に切っておいたにんじんの薄切りを入れた。こういう時に冷凍野菜をストックしておくと助かる。カブの葉っぱとか大根の葉っぱってなんでじわじわと美味しんだろうか。冷凍してもしっかりと食感が残っているのが好ましい。ぐつぐつと煮えたつ鍋に一気に溶き卵を落として、ふんわりとした卵でとじる。素敵。ああ、卵って素敵。
そしてデザート。
前日に夫に買ってきてもらった果物とヨーグルト。はちみつはマヌカハニー。喉に効いてくれるといいな〜というよりか、ただうまいから食べただけ。
令和6年2月1日(木)のお昼ご飯
気がつけば、もう2月ではないか!
私がインフルエンザと添い寝している間に、もう1月が終わっていたとは! なんとも月日が経つのは早いものである。インフルエンザとピロートークなんかしてる場合じゃなかった!
この日はもうほぼ解熱しており、食欲も湧いてきたので、普通の昼ごはんを食べることにしてみた。とはいえ、胃の調子がイマイチなので、あっさりとしたものにすることにした。
太宰府えとやの梅の実ひじき。
これは、食欲がない時でも、食欲がある時でも、いつでも美味しい。
甘めのひじきとカリカリとした梅の酸味と食感。ゴマの風味が合わさって、いくらでもご飯がいただける。甘酸っぱい感じがなんともいえず癖になる。これぞコメ泥棒である。
一杯でやめておこうと思ったけれど、美味しすぎて、結局、二杯食べてしまった。回復してきた証拠である。リバウンドの前兆ではない。
そして豆腐にたっぷりのネギと生姜をタレをかけて。
たれが少し濃いめだった気がするが、美味しかった。柔らかいふわっとした食感の豆腐。あったかい豆腐は癒しである。
そして、夜は生姜湯をウイスキーで割って、ゆっくりと眠りについたのである。
梅の実ひじきは↑こちらの記事にも載せてます。
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