アウトプットには2種類あるのでは、という話|学習に関する本を20冊読んで感じたこと
こんにちは、さるこじといいます。
何か新しいスキルを学習する際「アウトプットから始めろ」とはよく言われることです。
インプットだけではスキルは身につかず、アウトプットが必要なことは感覚的にわかっている方が多いのではないでしょうか。
ただ、「アウトプット」とは、よく考えると非常に抽象的な言葉ではないでしょうか。
具体的にはどのようなアウトプットをすることでスキルの習得の効率が上がるのでしょうか。
私はアウトプットには大きく分けて2種類あり、
2種類あることを認識するだけで
・ついついインプットのみをしてしまう
・アウトプットといってもなにをやればいいかわからない
・アウトプットしてみたものの全然うまくいかず続かない
という状況を脱することができると考えています。
アウトプットは「学習のアウトプット」と「成果のアウトプット」の2種類ある
2種類のアウトプットというのが、
「学習のアウトプット」と「成果のアウトプット」です。
2つの違いを表にまとめてみました。
一番重要なのが、「達成の指標」です。
学習のアウトプットの達成の指標は「~をする」といった自分の具体的な行動が指標になるため、達成できるかできないかは
自分の意志次第=コントロールできる
ことが特徴です。
一方、成果のアウトプットの達成の指標は「~ができる」といった結果・能力が指標になるため、頑張っても環境やスキルによって
達成できない場合がある=コントロールできない
ものになります。
つまり
・「学習のアウトプット」をすることは行動目標
・「成果のアウトプット」をすることは成果目標
になります。
当たり前のことのようですが、現実には「学習のアウトプット」と「成果のアウトプット」が混同することがよくあります。
例えば、英語を学ぶ際に「毎週英会話教室に通う」という目標を立てたとします。
これは「行動目標=学習のアウトプット」です。しかし、この目標しか立てないと英会話教室に通うこと自体が目的になってしまいます。
こうなると最終目標がないため学習の効率が上がらず、モチベーションを継続するのも難しくなります。
逆に「外国の映画を字幕なしで見る」という成果のアウトプットのみを目標に立てる場合もあります。
この場合、成果目標を立てているので本来は行動目標に落とし込む必要があります。しかし、行動目標を立てずにやみくもに行動することで成長している実感が感じられなかったり、そもそもなにをやればいいかわからないという状態に陥ります。
言い換えると「成果のアウトプット」という目的のために「インプット」と「学習のアウトプット」という手段があり、それを区別して考え、両方の目標を立てることが「大人の効率的な勉強」には必要になるのです。
アウトプットをして効率的に学ぶために
以上をまとめると
①アウトプットには2種類あることを認識すること
②学習の計画を立てるときに「学習のアウトプット=行動目標」と「成果のアウトプット=成果目標」を組み込むこと
が、アウトプットを適切におこない効率的に学んでいくのに必要なことですよ、というお話でした。
最後に「学習」を学ぶ上で読んだ本の中でも参考になったものをご紹介します。
では。
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