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【読書記録】D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略

こんにちは、さるこじといいます。

先日「D2C」に関する参考になりそうな本をまとめましたがその一冊目として「D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略」を読みました。

D2Cの定義、D2Cの特徴・どんなビジネスモデルなのか、海外での事例、今後のD2Cの展望が網羅的に書かれており、D2Cについて学ぶ入り口として非常に参考になると思います。

ただ筆者も書いていることですが、アメリカと日本ではD2Cが
「提供できるメリット」が異なるため、アメリカの事例がそのまま日本に適用できるわけではないところは留意すべき点です。
日本でD2Cビジネスを展開していくためにはジャパンナイズしていく必要があります。

アメリカでは、「ブランドの洗練さとおしゃれさ」があるのに「価格が安い」というところがD2Cの最大の良さです。
しかし日本では元々ユニクロやzoffなど低価格でおしゃれ・高品質なものが溢れています。
そんな日本でD2Cが提供できる価値は「双方向のコミュニケーション」が一番大きいのではないでしょうか。

もちろんこれはアメリカでも重視されているポイントですが、日本でのD2Cはより「双方向のコミュニケーション」の優先順位を上げるべきではないかと考えています。

また、小売りを挟まないことが必ずしもコストカットにつながらないことも
スタートアップ企業のような規模の小さな会社では、小売り・卸を飛ばすとCPAが逆に増大する可能性があります。
デジタルの広告費が上がっている昨今では特に、その傾向が強いです。


以下、私がメモしたところ、疑問に思った所を挙げておきます。

・伝統的なブランドは個別のプロダクトからブランドを組み立てていくが、D2Cブランドは、ブランドの世界観ありきでプロダクトを作っていく。

・ミレニアル世代、Z世代がD2Cブランドの主たる顧客→「この世代は「ブランド」を信じておらず社会、倫理、正義といった言葉に深く反応する」という記述があるが本当か?確かによく言われることではあるが本当にそうなのか、なぜなのかは要確認。

・D2Cブランドではブランドを「メディア化」し、様々な方法で「ストーリー」を伝えることが重要になる。

・「どの業界であろうと、NikeやP&G、トヨタ、コカ・コーラのような大きな消費者ブランドは、本当の意味でB2C企業だったことはなかった」(ベネディクト・エヴァンス)
→これまでブランドと顧客の間には、小売り・広告プロモーションという大きな壁があった。
D2Cブランドではこれを取り払うことで、
・詳細な顧客データの獲得
・ブランド世界観の表現
・双方向のコミュニケーション

を実現し、拡大してきた。



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