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1分で読める短編小説【自販機の名前】4話/全6話

ナレーション付き動画

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【自動販売機】
それが私だ。

生命力に溢れた虫の鳴き声。
雲一つない空から照りつける太陽が私を物理的に熱くする日。

「み……水……。」

汗だくでスポーツウェアを着た男が、顔を青くしながら、私にお金を入れた。

「ぷふぁ〜!生き返ったー!」

私の影で水を飲み干した男は、顔色を取り戻し身体を伸ばしている。

「いやー、油断した。いい天気だからと運動したら、脱水症状になりかけた。自販機があって助かった。」
と言って、男はゆっくりと歩いて行った。

一仕事100円と少しと、ありがとーと、時々理不尽な目に会い、誰かの危機を救ったりする。
それが私だ。


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4話目(全6話)

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