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子曰く、「四十にして惑わず」

皆様ご無沙汰しております。副代表の川崎です。

ゆるふわ日記を楽しみにしていただいた方も一定いらっしゃるだろう中、当団体の理事も昨年末から年度末あたりにかけてそれぞれ色々忙しくしており、半年ほど投稿が止まっており申し訳ありませんでした。
また先日からゆるふわっとリレーを再開していますので、何かお読みいただいた皆さんにちょっとしたヒントや共感が得られるものになっていたら、嬉しく思います。
(私が先週知ったのは、ベトナム語で散歩をđi bộという事です。今度使ってみよう)

私事ですが、この半年の間に、40歳の誕生日を迎えました。
40歳なんて、はるか遠くに感じていたあのころから見ると、長かったようなあっという間だったような、でも、今の時代がもう21世紀も1/4を迎えようという年と考えると、やはりあっという間だったんだなと思っています。

0歳で生まれ、社会人になるまでは、人というか外から与えられる「区切り」があったと思います。幸い、私はこの時代の日本という国に生まれ、周りに支えられ、恵まれ、大学院まで行かせていただいたので、3歳で幼稚園に行き始め、6歳で小学校、12歳で中学校、15歳で高校、18歳で大学、23歳で大学院(大学留年したもので、、、)、そして25歳で社会人となりました。
その度に、自分なりに選択し、過去の積み重ねとは連続しない世界に飛び込んで、新しい空間や新しい人、新しい価値に出会い、新鮮な時間を過ごすことができました。そのために、節目節目には、過去を振り返り、反省したり納得したり、未来を夢見たりするタイミングを、幸いにも得ることができたのだと思います。
でも社会人になってからは、区切りらしい区切りもないままに過ごしてきたように思います。で、「40歳か」ということを良いチャンスに、色々意識的に考えるようにしなきゃと思い始めています。
なぜ40の今なのかというと、一つは「ちょうど人生の半分くらい」ということです。
日本人男性の寿命、つまり出生時平均余命は、令和4年の統計で「81.05」のようです。これは今生まれたばかりの子が、平均どれくらい生きるかというデータのようです。じゃあ、出生時だけでなく年齢別だとどうかというと、それを表しているのが「生命表」という統計なのですが、今40歳の人が、平均であと何年生きるかと言えば、「41.97」年だそうです。41歳の時が丁度残り41年になるくらいのようなので、もう間もなく人生の折り返し地点ということになります.


令和4年度 簡易生命表 (上記厚労省のサイトより)

もう一つは、最近読み流していた何かの記事の中で(なので出典を忘れてしまったのですが)、「0歳で生まれて20歳で成人と呼ばれる。ならば、20歳で成人となった人が40歳になってようやく成人の成人となったということ」という考え方を見たのがあります。
それを言っていた人は、だから40歳になって一念発起海外に飛び出して新しい事業を始めた、みたいな話で感動したのですが(ちょうど、横に40歳を目途に新たな世界に船出した人もいます)、40歳になる自分の目にはすごくしっくりくる大切な見方だと思わされました。要は、ようやく成人として認められる年齢を重ねたということです。

ということで40歳をきっかけに色々と考えることが増えてきまして、かといって、これまでの生き方とか価値観をガラッと変えるようなことをやりたいとか考えているというわけではないのですが、ちょっと最近の関心事を紹介したいと思っています。

1.残りの人生の「お金」を考え始めた

申し上げた通り人生半分、そのうち、順調にいけば恐らく給与とかって形で収入があるのが半分とちょっとくらい(多分、自分のころには定年70歳とかになっているのでしょうがね)、となるわけです。いつかは給与収入がなくなる時は必ず来るし、その後にどう生きるかについて、早くから準備というか、知識を身に付けておくことが必要なんだなと思い始めたのです。
そうして考えてみたら、年金だって、介護だって、相続だって、節税だって、資産形成だってほぼ何の理解もしていないなと気づかされ、これからの人生でかかるお金、それに対するリスクヘッジをどうするのがいいのか、どのような形でお金をコントロールするのがいいのかと思っています。
40でそれを考え始めるのが早いのか遅いのか。まだ周囲の同世代の人とそういう話題で盛り上がるということはあんまりないように思いますが、知っているに越したことがない知識であり、特に家族がいる身として、その責任を意識することに無駄はないかと思うところです。

そんなわけで、最近は目につくのが「資産運用」とか「老後資金」とか「賢いお金のため方」とか「年金問題」とかそんな本とか記事ばかりです。
こういう知識を体系的に学ぶには、何か資格を取るつもりで勉強したほうがだらだらしないでいいかと思い、ファインシャルプランナーの資格を取ろうかなと思い始めてもいます。というか、資格を目指すでもしないと途中でいつの間にか辞める人間なもので、ここでも宣言しておけば逃げ場もなくなるので頑張りたいと思います。

これが一つ目の40歳にしての思い。

2.自分の人生のタイミングと「子供の成長」を考え始めた。

子供が今4歳(年少)なのですが、自分の人生の節目というか区切りをぼんやりと思い返していたら、そういや息子の区切りはどうなんだろうと思ったのがきっかけです。

改めて重ね合わせてみると、
息子小学校入学6歳、自分は43歳。
中学校入学12歳、49歳。
高校入学15歳、52歳。
大学入学18歳、55歳。
社会人か大学院22歳、59歳。
結婚が30歳としたら、66歳。ちなみに、2050年ですって。

で、何が言いたいかというと、「体力」も「お金」もいるね、ということです。
お金については、上に書いたとおりなのですが、体力という面ではすでに一日中全力で遊び続けられるようになっている体力お化けの子供に(そういえば、ここにも体力お化けの子どもがいるようです)、少なくとも50歳過ぎくらいまでは合わせていきたいなと思うと、これからの10年こそ、人生で一番鍛えないといけないんじゃないかと思うのです。

だって、せめて高校生くらいまでは、一緒にスポーツしたり、旅行とか行きたいじゃないですか。

大学・大学院と一応体育会系の部活をしていたので、30歳くらいまでは筋力と持久力の貯金があり、大抵何とかなったような気がしたのですが、コロナのパンデミックもあって、2020年ころから運動習慣がピタッと途絶えてしまい、健康診断の数値もあやしくなり、お腹の肉が落ちなくなってきたのが今の偽りのない事実です。
40歳は、「初老」とも呼ばれ、つまり、老化の始まりという歳でもあるようです。このままだと維持すらできず、衰えは必須なので、40が見えるようになってからは、相当意識して運動をしないとと思って、ランニングとか筋トレをぼちぼち再開しています。
が、これも何か目標がないと続かない人間なもので、何を目標に置くかが今の目下の悩みです。最近、マラソン大会にエントリーした隣人に相談してみようかな。

サルタックの「体力お化け2」は、世界遺産でダッシュするのが最近のお気に入り

3.さて、10年後、50歳。一体どこにいるか。

40歳は「不惑」とされます。「子曰く」で有名な孔子さんの「論語」が由来のようで、ネットで調べてみると、数えだと38とか39歳とも言われるようですし、「惑」ではなく「或」とか説もあるようですが、個人的には40歳という区切りに何か名前がついているというのはうれしく思います。

原文は
子曰、「吾十有五而志于学。三十而立。四十而不惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而従心所欲、不踰矩」
子曰く、「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」

意味としては、こちらとのことです。

15歳に学問で身を立てることを決意。
30歳の時に学問を修めて自立。
40歳には物事を決めるにあたり迷うことがなくなった。
50歳で天から与えられた使命を悟った。
60歳で他者の意見に素直に耳を傾けることできるようになった。
70歳で自分の思いどおりに行動しても道を踏み外すことがなくなった。

で、このように自分が40歳になって迷いが無くなったのかというと、もちろんそんなわけは全くないわけですが、どうやら自分の人生の使命を授かるのは50歳で、まだ先があるようなので、もうちょっと堂々と迷っていいということと、理解しました。
それに、道を外さなくなるのは、ようやく70歳のようなので、それまでは多少道を外そうが許されるという事で。

さて、0歳に香川県で生まれ、10歳は香港で多様な仲間に恵まれ、20歳は東京で全く未経験だったスポーツに打ち込み、30歳は確かトルコ出張とかでピークに忙しく、40歳はハノイで子供にハッピーバースデーを歌ってもらう、そんな節目節目の10年でした。
多分、毎回「10年後の自分は」みたいなことを考えてはいたように思いますが、10年前に、10年後の自分を当てられたことは、絶対になかったように思います。
そんな人生なので、10年後に50歳の自分はどこにいて何をしているのか全く想像もできず、それは考え始めているわけではないのですが、まずは「50にして天命を知る」まで、もっともっと色々な経験を積んでいきたいと思います。

今回はほぼほぼ誰の役にも立たない個人的な話でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。


サルタックでは、今年もネパールの姉妹団体を支援しながら、現地の教育環境の改善に向けた取り組みを進めています。
団体の活動に共感いただけましたら、是非、ご支援をいただければ幸いです。

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