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香港で転職した話

こんにちは、代表の荒木です。私事ですが、つい先日、転職しました。香港に来たのが2020年の8月でしたので、ちょうど2年経って職場を移ることに。といっても、香港嶺南大学から香港大学への移籍なので、基本的な職務内容は変わらず、自宅は少しだけ動きましたが子供の学校もそのままで、生活全般に大きな変化はありません。(今回の転職報告をしたところ、「もともと香港大学に所属していると思ってた」という親戚も・・・)
 
前所属の香港嶺南大学は本当に素晴らしい環境で、とても気持ち良く研究・教育に打ち込むことができた2年間でした。そのため、移籍するかどうか最後まで非常に悩みましたが、最終的には「本気で世界一になることを目指している」という香港大学・社会学科長の言葉が心に響き、また圧倒的な香港大学のリソースを目の当たりにして、転職を決意した次第です(そもそも「世界一とは何か」という話はまた別途・・・)。

この移籍が決まってから、よく「どんな経緯で移籍することになったの?選考プロセスは?いわゆる一本釣り?」といった質問を頂きます。結論としては「かなりのガチ選考」なのですが、今回はその詳細を少しお伝えしたいと思います。(なおアメリカの国際比較教育学ポストに関する状況は、畠山の記事に詳しく書かれていますので、そちらをご参照ください。)
 
ステップ1:HPや大学ポスト案内メーリスなどで公募→応募
海外大学における教員ポストのリクルート方法は、大学や部局、ポストのレベル・内容、タイミング、お金回り等々によって異なり、同じ部局でも異なる方法で複数の教員を同時に採用することもあります。今回私が該当するポジションは完全にオープンで、まず第一ステップとして大学が公募情報をHPや大学ポスト案内専用のメーリングリスト(例えば、Times Higher Educationのunijob)で流して、関心ある人が応募する形でした。私は、とある情報筋(?)から「こんな公募が出てるから考えてみたら」という話があり、公募内容と自身の専門性が合致しているのと、やはり世界的な研究拠点の一つである香港大学という存在に関心があり、且つ選考プロセス自体にも興味があったため、応募してみることにしました。

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