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Grade 9: November 27th - 1 week trip, 1 week away from us


Activity Week (修学旅行のようなもの)が11月20日前後に迫っていた。
私はこの年、Iちゃんや他日本人男子:モヤシ、マッチョ、Hage、そして彼女さんたちであるとんぼちゃん、Fちゃんとニュージーランドでラフティング兼キャンプするアクティビティーを選択した。
他にはイギリス人のAやEがいた。

当時提示されたアクティビティの中で1番の目玉だったとおもう。

Eくんは他の日本人の男の子たちと、私と同じラフティングのアクティビティを選んでいたけど、行き先は隣国だった。

アクティビティを選んだのは付き合うより以前のことだったから私たちは別々のものを選択していた。
私のアクティビティは確か最長で1週間向こうにいる日程だった。
毎朝一緒に登校してほぼ毎日放課後を一緒に過ごし、ほぼ毎週末一緒に映画や自宅に入り浸り、ただでさえ寂しがりやだったEくんは会えないことに嘆いていた。

単身留学していたEくんは冬休みは
毎年一時帰国して実家で過ごしていた。
反して両親と住んでた私は年末に帰国することはほぼなかった。

11月24日 木曜日、ニュージーランドに持っていかないといけない荷物(アウトドアに特化した防水バッグなど)を学校に持ってきて荷物チェックをしないといけなかった。

こんな感じのバックパックでとても大きかった

大きくて、アウトドア用品がたっぷり入っててとてもではないけど普段の学校に持って行ってたリュックと一緒に持っていくには大変すぎた。
Eくんはこの前の日の夜に「明日ニュージーの荷物持って行かないといけなくて大変なんやっけー?」と聞いてくれてた。
いつものようにバス停で会うとすぐに、「半分貸して」といって荷物を片一方持ってくれた。
いつも繋がれてた手が、互いに荷物の取手を持っている形。

本当のところを言うと最初Eくんは全部荷物を持とうとしてくれたけど、体格的にはほぼ私と変わらないEくんに全てを預けるのは悪くて、私も持つ。と提案したところ、「じゃあ半分貸して」って言ってくれたのだと記憶してる。

例の坂道を登り、キャンパスの階段を登り、指定された置き場まで2人で持って行った。

こんな2人の姿を、たまたま同じタイミングで登校してきたSugarちゃんが見ていたらしい。
この日から半年以上も経った後 ーそしてこれはいろいろな波乱があったあとーSugarちゃんがこう打ち明けてきた。

(自分で自分のことを)SugarちゃんてきにはSarryちゃんとEくんはぴったりだったんだけどなあ
このニュアンスの発言は本当に何度も何度も聞いてきた。
ほんとにほんとの本音だったんだとおもう


すごくわかりにくいけど濃いピンク:Sugarちゃん、薄いピンク:私

もう何度もSugarちゃんとのログを見返しすぎてて記憶が混ざってしまってるだけなのかもだけど、この「荷物を2人で一緒に持ってた」姿についてこの時以降も話を聞いた気がしていて、よっぽど印象的だったんだろうなあ。


翌日の11月25日 金曜日
EくんとMarioくん、IちゃんがActivity Weekで必要なアウトドア用品をまだ買わないといけないとのこと放課後買い物に付き添った。

毎週金曜日は私は繁華街にある塾に通う日だったので授業が始まるギリギリまで一緒に過ごしていたのだと思う。
出発までもう日がないので可能な限り一緒に過ごしてたんだろう。


11月26日 土曜日、Eくんは私より先に隣国でのアクティビティに旅立った。私はお見送りをすべくついていった。
(ログを見るとバスケの試合があったり、なんか他にいろいろあったようで本当にこの日付が正しいのか定かではないけど、、、)

これは憶測だけどEくんの荷物を持った記憶がないので、近所に住んでたMarioくんとバスケの試合にいつもそうしてたみたいにタクシーをシェアして、私の家から一緒にEくんと集合場所に向かったのかもしれない。もしかしたら私の塾の後に近くで合流したのかもしれない。

記憶にあるのはもう日が落ちかけた時間ーあの暗さ的に19:00は回ってたんじゃないかなー集合場所だったミドルスクールの駐車場で、2台ほど並んでるバスの内、いっつもバスケの試合に行く時に乗るような中型バンをMarioくん、Kさん、Browくん、YHくん、ポケモンマスターくん、等ほぼ日本人の男の先輩全員といったメンツが独占してるのを見てたこと。

Eくんは出発ギリギリまで私と一緒にいて、旅自体にはワクワクしてそうだったけど、いつまでも別れることは名残惜しそうにしてた。
今でこそ1週間なんて一瞬で過ぎるけど、体調を崩さない限り1週間会えなくなるなんて学生の当時は滅多になくてまるでこれが最後の別れになるんじゃないかってくらいずっと一緒にいた。

そんな姿をBrowくんがずっとバスの中から見てたような気がする。

Eくんのことだから最後バスに乗り込む前にハグをしたのかもしれない。だとしたらこのずっと後の時代に伏線を回収することになる。

バスがドアを閉める前に、Marioくんがひょっこり顔を出して「Sarryちゃん〜ばいばーい🙂」って言った。

行きは人と一緒にいて賑やかだったし、夜に学校の人と会うというシチュエーションが珍しくてわくわくした空気があったけど、帰り道は1人でバスに乗って帰るのが寂しかった。
あーこれがいつもEくんが感じてることなんだな。
ってその時の私がそこまで考えられるキャパシティがあったのかわからないけど。

帰宅してからのMSNで、IちゃんがEたち出発しちゃったねと話しかけてきた。

S:(寂しいけど)こういうのも慣れないとだね 笑
I:えー笑 なんでー?笑
S:だってこれから先何が起こるかわかんないからさ

当時の私は大人びた考えをしてたのかどうかなんてわからないけど、この先試練が来るかもなことは少なくとも知っていた。口先だけだったとしても。

明日の27日 日曜日は私がニュージーランドに発つ日。

「それ」が来るまであと1ヶ月と14日






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