【個人サロン開業】失敗しない個人サロンの始め方
こんにちは。ごとうです。
突然ですが、夏はそうめんですよね。先月、奈良の「三輪そうめん」なるものを初めて注文しました。なぜ注文したのかというと、テレビで三輪そうめんは「宮内庁に献上された」という一言を誰かが言ったからです。それまでは、そうめんは揖保乃糸。と決めていましたが、その一言で「宮内庁に献上するほどのそうめんを食べてみたい」とすぐさま検索し注文した次第です。
おもしろいですね。このように、人が行動するには「食べてみたい」「行ってみたい」という「~したい」という欲望を刺激することで、行動するスイッチが入るのですね。今回はお試し用で、つゆ付きにいたしましたので到着後、すぐに三輪そうめんを味わえそうです。楽しみです。(やはりお試しにまず目が行きますね)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて「失敗しない個人サロンの始め方」について今回はお伝えしようと思います。
まず始めに、この業界はオープンして軌道に乗る3年の間に、90%やめてしまうと言われています。私の周りも3年の間に、いなくなった人、また反対にスタッフを雇って個人事業主からサロン経営に回った人など「3年」という月日で大きな差が開いてしまいます。
私も実際2年過ぎたあたりで、週休5日になり廃業の危機に陥りました。そこから、心を入れ替えて10年安定して続くサロンへ転身させました。きっと、その時に諦めていたら3年以内に消えたサロンになってたでしょう。
そんな私の経験からと、また周りの仲間の状況をみて、継続できるサロンと継続できないサロンの「違い」は、まずココなんじゃないかという事が見えてきたのです。
始めの反応
皆さんがサロンをオープンするにあたり、始めに招待するのは「身内」ではないでしょうか。親兄弟、親戚、または友達や仲間などです。ではなぜ、最初は身内を招待するのでしょうか。
それはすでにお互いの「信頼関係」があるからです。
サロンを継続するためには、最終的にお客様との「信頼関係」が必要になってきます。
私の書籍でもお伝えしているように「相思相愛」の状態です。この、お客様との信頼関係を築きあげるまでには、半年、1年と継続的に来てくれる環境が必要になります。
その半年、1年という月日を待たずに、すでに信頼関係を築けているかたに、まずは来てもらうことが多いのではと思うのです。
では、最初にお伺いします。そのすでに信頼関係を築けている人が、あなたのトリートメントを受けてみた時に、どんな反応をしましたか。
というところなのです。
私の経験と分析から「身内が喜んで継続しているサロンは他のお客様にも喜ばれる」ということです。これは当たり前かと言えば当たり前かもしれません。
しかし「友達は続けてこないよ」「身内は安くしないとこないよ」という声も聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは視点の違う発想です。続けてこない、安くしないと来ないと思うことは、来ないことに対して、自分が傷つかないように思考を変換しているだけなのです。
実は、身内でも友達でも、いいと思えばお金を出してでも来てくれますし、継続して来てくれるのです。
ご自身に置き換えてみてください。例えば、あなたの妹がサロンをオープンして、初めてきちんとした場所でトリートメント受けたとき「これはいい!」と「感動」したら継続しませんか。キチンとお金払うからね。といいませんか。友達にも宣伝しておくよ。とチラシを20枚30枚持って帰ったりしませんか。
実は、この初見の反応で、1年後3年後大きな差になってくるのです。
身内から喜ばれないものは他人からも喜ばれない
飲食店であれば、新しいメニュー開発をする際に、まず初めに家族やスタッフ、最終的には師匠や先輩などに試食してもらいますよね。試行錯誤を重ねて、そこで全員のOKがでればメニュー化するわけです。
ということは、あなたが身内にOKをもらえない、お金を払ってまできてくれないのであれば、まだお客様に出す段階ではないということかもしれません。お客様に出したところで、身内同様満足しないかもしれません。
私も廃業の危機に陥ったとき、どんどん活躍する仲間を見てあることがわかったのです。
「サロンオープン前にすでに信頼関係の出来ている人(身内)が大勢いる」
「その身近な大勢の人達に喜んでもらっている」
「そこから、どんどん派生していってる」
私たち個人サロンは「地域密着型」の業種です。SNSで広く拡散する前に身近な人、ひとりひとりに喜んでもらうことが重要なのです。
身内とお客様は違う対応を
ここで、勘違いしてほしくないことがあります。
それは、身内と身内からの紹介のお客様は「別」ということです。
身内がお金を払ってくる、継続してくるのは「応援」の気持ちが少なからず入っています。それと「信頼関係」がすでにある状態です。
きちんとした接客、言葉使い、態度、言葉かけや導線・・・がなくても来てくれているのです。
これを勘違いして紹介の方にも同じ対応をすると、いわずもがな、技術はよくても次は来てもらえません。
これは、私が勘違いしてやってしまった経験です。これに気付いたときすごく反省しました。
だから、来てくれるお客様にはどんな形であれ、心からのおもてなし、接客、言葉遣い、態度、所作、言葉かけ、リピートの流れなどをきちんと整えて対応することが大事だと痛感しています。
実は自分でいうのもなんですが、当サロンはオープン当初は身内にとても喜ばれたのです。家族も友達も、毎月お金を払ってリピートしてきてくれましたし、宣伝するねとチラシを大量に持って帰ってくれました。
では、なぜ私が廃業の危機に陥ったかというと、身内からの紹介のお客様に対して「何も言わなくても次も来てくれるだろう」という「甘えた気持ち」と先に話した「勘違い」そして、自分の家のようにリラックスできるサロンという謎のコンセプトを、自分自身で勘違いしていたからです。
SNSは後回しにしよう
もしも、あなたの身内が喜んでお金を払って毎月来ていないのであれば、他のお客様にも喜んでいただける可能性は低くなるかもしれません。
しかし、それに焦り、HPやSNSやブログを発信しても焦って発信したものは誰にも響かないし、例えポータルサイトで来てくれても、リピートがないと何も広がらないのです。
もし、あなたのサロンが身近な人に利用されていないのであれば、SNSは一旦やめてしまいましょう。SNSに向き合うのではなく、今はまだ目の前の人に向き合う時間かもしれません。
身内以外にも、近所の人に、あなたが何者でどこで何をしている人かということを、まず知ってもらいましょう。そのためにやれることは沢山あります。
実は、制服を着て表で掃除をしているだけでもいいのです。見てないようで不思議と誰かが見ています。同じ時間に同じ場所で掃除をすると、なおいいでしょう。誰も来ない時間、部屋で窓の外を眺めても誰も何も気づいてくれません。
まずは、あなたのサロンは「地域密着型」ですから、地域の人に認知してもらうことが先です。そのためには、どうしたらいいのか考えてみることがSNSをすることよりも大事かもしれません。
まとめ
私はありがたいことに、身内や友達から沢山の紹介をいただきました。しかし、勘違いと甘えから、紹介のお客様に、次につながる導線を作っておらず、きちんとした接客をしておらず、予約の入らない状況になってしまいました。
今来ている人が次につながらなければ、その次にもつながらないわけです。オープン2年間は全くそんなことには気づきませんでした。今思えば、その当時来てくださった方に申し訳ないことをしたなと反省しています。
これは、私が廃業の危機を体験したからこそ、分かったことです。ですから、皆さんにはこんな体験をせずとも、お客様でいっぱいになるサロンを作ってほしいと思うのです。私の失敗を参考に、自分らしく無理なく楽しいサロン運営をしてほしいなと思うのです。
HPやポータルサイト、SNSで発信してお客様を迎え入れるには、まずサロンの土台をきちんと整えておくことが重要になるのです。サロンの土台が定まらずグラグラした状態だと、せっかく来てくれたお客様も何か違和感を覚えて帰っていくのです。違和感のあるとこへは次行こうと思いません。
ある飲食業界の人がこういっていました。飲食店を長く継続させたいのなら「静かにひっそりオープンするほうがいい」という話です。
なぜなら、オープンから大量のお客様がきても、まだ、慣れていないアルバイトが対応することによって、クレームが発生する。クレームが発生しても対応できなくなると、店は潰れる。ということなのです。だから、大々的に宣伝して、一気にお客様が流れてきた店はすぐに潰れている。という話でした。
やはり、接客や次の動線という土台が、まだしっかり出来ていないということと同じだなと感じました。
「小さく始めて大きく育てる」
よく聞く言葉です。まず、何かを始めるには小さく始めてから、少しずつ利益を上げていくことが大事。そういった積み重ねが大事だなと、これまでの経験から実感しています。
他人のSNSを一日中見ているなら、自分のSNSの発信で悩んでいるなら、目の前の人、身近な人にアプローチしたり喜んでもらう方が、いい結果を生み出せるかもしれません。
焦らずしっかり土台を作って、充実したサロン運営ができるように成長していきましょう!
ごとうみゆき
いつも読んでいただきありがとうございます。 お客様に喜ばれるサロンへ。セラピストが心から幸せだと思う仕事を。サロンが右肩上がりになるように、これからも発信を続けてまいります^^