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「自分たちでできるもん」

熊の親子の物語
森の中に小さな学校がありました。森では年4回お祭りがあります。
大熊の「プペル」お父さん、子熊の「ルビッチ」

熊のはちみつ祭り
大熊は毎年大きな木の中をくり抜いて、ハチの巣を入れていっぱい食べます。
その為には春から沢山集める必要がありました。
くり抜くのは大熊の爪出ないとできません。

硬いからです。


大熊のルビッチは仲間10人で毎年行っていました。
まだ狩りを覚えたてのルビッチと子熊20匹、仲間を集めて1回成功しました。
ルビッチ「大人になんか負けないもん」
成功するまでにプペルは色々なアドバイスをしました。
「大人の爪出ないと開けられないから手伝おうか?」
「大工のアントニオに木の実を10000個渡さないと一番硬い表面を開けてくれないからね。」
ルビッチ「そんなことはわかってるもん」
ルビッチとその仲間たちは木の実の場所もよく分からないので
姉熊のレベッカへ相談しました。


レベッカ「そんなのへっちゃらよ、木の実はお父さんたちにねだっちゃえば良いのよ
自分たちで集める必要なんかないんだよ」


親熊のルビッチたちはお祭りなのにまだプペルが木の実を500個しか集めていないので心配でなりません。こっそり貯めておいた木の実をアントニオに渡して依頼しました。

ルビッチと20匹の子熊はお父さん熊達に相談しました。
「木の実は足りるかい?もうアントニオに渡してるから安心しな」
プペル「お父さんたちありがとう。来年は僕たちだけでやるから大丈夫」
そして、次の年も同じことが起こりましたがプペルは一切木の実を用意することをしませんでした。

プペル「お父さんたちは信じて信じてやり抜くと信じてたんだぞ。自分たちでできると思って木の実だけもらいに来る根性が許さんぞ!」


ルビッチ「父ちゃんだったんだね、ありがとう」
ルビッチたちは父ちゃんたちが木の実を集めてつけてくれたこと小鳥、サル、イノシシ達にもはちみつを分ける代わりに応援してもらっている事を知りました。
姉のレベッカ達は凄くずるくても成功。
僕たちの世代は何にも知らなくて「自分たちでできるもん」できたと思ってたんだ。。
ルビッチが熊の棟梁になったとき、子熊が森のお祭りを行う時は必ず、他の仲間たちに協力してもらう方法(見返りが必要だということ)を教えました。
毎年、年2回子熊たちが大人の協力してもらいながら森のお祭りを行うようになりました。
成功したら合図「はちみつを鼻にこすること」が今も語り継がれているとかいないとか。


※faceBookでは挙げていませんが、例え話で奥が深いです。世代と世代でカッコいいように見えても、熟練した大人はどのように見ているでしょうか?
木の実はお金を表しています。クラウドファンディングみたいですね。

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