私は私になろうとしている
この記事が自分を抑えて苦しんでいる人の背中を押せればいいなと思って書いていきます。
自分を騙すなんて簡単なことだった。
自分を騙すのが当たり前になって、どれが本当の自分がわからなくなった。
けれど今、私は私になろうとしている。
誰かに合わせて自分を押し殺すことをやめて、自分の本心に従おうとしている。
この曲を久しぶりに聴いて気づいた。初めて聴いた時と感じ方が変わっていたからだ。
松室政哉さん(ムロくん)の「僕は僕で僕じゃない」
私が初めてこの曲を聴いたのは、ムロくんの2019年のライブ。アルバム「City Lights」のツアーファイナル。
アンコールで、まだタイトルもついていない出来立てほやほやの状態で歌ってくれた。
歌詞全てが私のことを歌ってくれているのかと錯覚するほど刺さって、まばたきをするのも忘れるくらい聴き入った。
当時の私はまさにこの歌詞の通りの状態だった。
子供の頃から周りに合わせることが得意だった私は、自分を押し殺すことにもその息苦しさにも慣れて苦しいのが普通になっていたため、「息苦しいかどうか」なんて考えることはなかった。
けれど、常に何かに縛られている感覚があった。
親(特に父親)に反抗せず、友達が誰かをバカにしていれば私もバカにし、興味のない恋愛話に興味のあるフリをし、おじさんだらけの職場ではきゃぴきゃぴ女子でいて、黙々と仕事をする職場では雑談をすることはなかった。
これら全ては「自分を出したら怒られる、嫌われる」と思ってしていたことだ。
私は常に「否定されるかもしれない」という恐怖に縛られていたのだ。
色んなキャラクターになりすぎて何が自分の本心なのか、どれが本当の自分なのかわからなくなったが、恐怖から逃れられるなら自分を騙して他のキャラクターになることなんて簡単なことだったし、「本当の自分」のことを考えることもしなくなった。
しかし今は、自分を騙すことが簡単じゃなくなっている。
自分を騙し続けていると、自分の中のヤンキーが暴れるようになった。
そのヤンキーというのは私の本心の化身のようなもので、本心を抑えていると「私を閉じ込めんな!」と扉を蹴破ってくる。
例えば、あるコミュニティで自分の本心を出したら先生から「そんなこと言ってはダメだ」と注意されたことがある。
私は「先生ならきっとわかってくれるだろう」と思って勇気を出して本心を出したけど実際には注意され、すぐに「先生に気に入られそうな人」に自分を変えた。
そうすると先生には気に入られたが、日が経つにつれてモヤモヤした気持ちが大きくなり、ついには「こんなことやってられるか!」と自分のヤンキーな部分が出てきた。
そして、そのコミュニティから離れることにした。
先生やコミュニティのメンバーから嫌われるかもしれないけど、それ以上に自分の本心を大事にしたいと思えたのだ。
離れてみると心が軽くなって、ヤンキーもいつのまにか消えた。
どうしてこうなれたのかというと、自分の気持ちに気づけるようになったからだ。
自分を騙せていた頃は「怒られないこと」「嫌われないこと」が何よりも大事で、人をバカにしたくないとかきゃぴきゃぴするの疲れるなどといった自分の本心は邪魔だった。
だから、自分の気持ちなんて感じないようにして、本心に気づかないようにしていた。
しかし、約4年前(ムロくんの曲を聴いたライブの数ヶ月後)にコーチングを受け始め、自分の気持ちを感じることを許せるようになった。
すぐにそうなれたわけではないが、アファメーションをしたり日記を書いたりすることを続けていくうちにできるようになった。
今でもまだ人に合わせることはあるし、自分の本心に気づかないこともある。
特に長年の友達グループでいる時は、急に変わったら変に思われるんじゃないかと不安なので、これまで通りの私でいようとしてしまう。
けれど、それにも疲れてきたので、グループの中で一番信頼できる子に対して自分の本音を言うようにしている。そうやって徐々に他の子たちの前でも自分の本音を出せるように練習している。
職場など集団生活の場では本心に従ってばかりではいられない(本心に従ったら仕事なんてしたくない)けど、無理矢理キャラを作ることはしなくなった。
以前の私は、「周りが望んでいるであろう私」になろうとしていた。
今の私は、私になろうとしている。
私が望む私に。
一からやり直している感覚だ。
それまで持っていた関係性を手放さなければならないなど、時には苦しいこともある。
けれど、もう自分を騙したくない。
この記事を読んでくれているあなたも自分の本心を抑えていることが苦しいのなら、挑戦している私がいることを頭の片隅に覚えていてほしいです。
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自分自身も挑戦しているライフコーチです。
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