![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7052773/rectangle_large_type_2_4d7bda0f37599b1ef6176da009c9a372.jpg?width=800)
Photo by
39pater
夏の雲ほどワガママに
時にジトっとすれども、夏である。
大げさに、入道雲は私を脅かしてみたり、
見守ってみたり、落ち着かない雨雲もやっぱ私を脅かしてみたりと、夏の雲はワガママだ。
そんな雲を上に見ながら、ドライブする。
私と雲の間には、決まって法定速度ってのが見える。時に、見える。
で、誰が、あれを守っていようか。
40キロ以内の所は、暗黙の了解で50キロまでは大丈夫ではないか。
誰も守れない、そういう法、私は、
雲の如きワガママであると思う。
「走れないと思うけど、40キロで走ってごらんよ。ほら君は52キロを出そうとしている。」
そう言われている。
「ほうら、手元のスマホで写真を撮ってごらんよ。そしたらTwitterに載せたくなるから。」と誘惑する入道雲と、大体おんなじなのだ。
人を試す精神、そして求める精神、
このふたつがワガママだ。けれども、時に、雲のようにあざといヤツになら、試されたって、求められたっていい。
そう思うのが私だ。
ドライブの相方はいつも雲で、
明け方、パンの修行、まだバイパスなんかがスカスカの時間帯に、1人運転するより少しはいいかなって、ほんのりナーバスに、前行く。前にいる雲と前に行くんだから、助手席はいつも空っぽだけど。
ワガママな私は、例に漏れず、
60キロならいいかなってな具合で、50キロ制限のバイパスを行く。
自制が効かない、夏の雲のようで、いっつも反省する。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?