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私が見ている


いつも見てくださってありがとうございます!
「ようやく」ということは念願叶ってタビブーツをゲットされたんですね。
私もタビブーツを買った瞬間の高揚と緊張が忘れられません。
自分にとってそのアイテムが特別であればあるほど、「自分は本当にこのアイテムに相応しい人間なのだろうか?」と不安になるお気持ち、すごくわかります。

そして、「他人は自分のことを見ていない」という一文で、学生の頃に同級生から「なんで人と違う格好するん?誰もあんたのことなんて見てないよ(笑)」と言われたことを思い出しました。

幼稚だった私は「え?誰も見てないなら明日から全裸で歩けば?」なんて屁理屈をこねてしまった苦い思い出。
(全裸で歩いてたらさすがに見ちゃうよね。極論よくない!笑)

でもこの時こんなに幼稚な屁理屈をこねてしまうくらいには腹が立ちました。
「誰が見てるかなんて関係ねんだわ!!一番近くで自分自身が見てるでしょうが!!!」
という怒りだったんだろうなあと、今になって思います。

そう、他の誰でもない、自分自身が今日の自分をガン見してるんですよね。

マシュマロ主さんの「自分の格好に自信が持てない」とは少し違うかもしれませんが、私は自分の外見にまったく自信が持てません。

自信がないからこそ、ものすごい近くで私が見ている。
「間違ってない?」「変じゃない?」「それで大丈夫?」
そんな風に、私の不安を煽ってくる。

うっせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

嫌味な同級生でも世間でもなく、自分が一番うるせ~~~~~~!

きっとね、自信を持つということは、うるさい自分を黙らせるということなんじゃないかなと思うんですよね。

じゃあどうするのかと言うと、背筋を伸ばすしかない

大学生の頃、いつもキラキラしたオーラを放つとても綺麗な友人に美しさの秘密を聞いたことがあります。
すると彼女は、「どんなにコンディションの悪い日でも、背筋を伸ばして、顎を引いて、真っ直ぐ前を見て歩くねん。道行く人皆が私を見てる!って思いながら。だから今日の私、最高やろ!?もっと見て!!!って思いながら風を切って歩くんやで」と答えました。

それを聞いた私は、キラキラ輝いて見えた友人も、きっと沢山のものを抱えていて、俯きそうになった時、ぐっと堪えて背筋を伸ばして生きているんだと思うと、そんなところも含めて彼女は美しいんだなあと思ったのです。

しかしながら私はストレートネックで巻き肩の、猫背のサラブレッド。
友人のこんなに素敵な話を聞かせてもらっても尚、気付けば背中を丸めて歩いてしまう。

ただ、そんな私にも風を切って歩く日があります。

それは、タビブーツを履いた日

買ったタビブーツは7cmヒール。
かかとがグッと上がって、足元もいつもとは違う違和感。
猫背になりそうになって視線を落とすと、綺麗に二又に分かれた爪先が目に入って、「あっ」と思うんです。
憧れのタビブーツを履いているんだなって。
そうすると、自然と背筋が伸びる。

特別な日には必ずタビブーツを履きます。
私の背筋を伸ばして、自信を持たせてくれる靴だから。

自信を持つということは、うるさい自分を黙らせること。
背筋を伸ばして生きていくということ。

今マシュマロ主さんが「素敵だなあ」と眺めているそのタビブーツこそが、マシュマロ主さんの背筋を伸ばしてくれる靴なのではないでしょうか。

履いちゃおう。今日から。
自分に自信が持てないからこそ、
最高の靴を履いて、背筋を伸ばして。
人生というけもの道を、風を切って歩いていこうではないですか。

皿 割子




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