見出し画像

子どもの習い事


⬆️インスタライブ&YouTubeもどうぞ。

大人の期待と罪悪感

幼児期の子どもって、
いろんな才能のカタマリに思えて、
ついつい、いろんな習い事を詰め込んでしまうのが親心。

環境や経験不足のせいで、
子どもの才能を引き出せなかったら申し訳ない、、、と思ったり。

でもね、

あれこれ先回りしなくても、

子ども自身は、
(自覚有り/無しどちらにしても)、
ちゃんと自分が何者なのかは、わかっていると思うのです。

だから、

まずはじっくりと、普段この子が
『何に』夢中になっているのか、
『どのように』取り組んでいるのか、
『どのくらいの期間』続いているのか、

観察が一番。

すぐに、カタやルールがある習い事形式に取り込まなくて大丈夫。


5歳の男の子のお話

ある男の子のお話。

少し言葉が遅くて、どもることがあって、ママが相談にみえました。

一通りお話したあと、帰り際に知ったのが、
なんと週に5つも習い事をしているとのこと。

え、びっくり

大人で言うなら、仕事のあとにまたバイトをいれているようなスケジュール。

もともと、この男の子は、
周りに合わせるのが少し負担になりやすいタイプ。

これは、きつくない?!

やんわりと、どれか一旦ちょっとお休みするのはどうかしら、と伝えてみると、

「本人がやりたいと言っているから」
「何事も、最後まで続けることが大事だから」

とママからビシッとお返事が。

ああ、こどもにもこの迫力(笑)で、
伝えているんだなあとわかりました。


そしてこのやりとりを聞いている子どもの表情が、、、めっちゃ暗い。。

これじゃあ、習い事「やります。続けます」の選択肢しか、子どもは選べない。


だって、ママに嫌われたくないから。

子どもに、意思を聞いているように見えて、違うのよね。
ママの意見に、子どもが合わせてくれている。

そんなやりとりは、しばしば目にします。

このママはきっと、ご自身が頑張りやさんで、
これまでも、『何事も諦めない』精神で、人生を切り開いていくパワフルな人で。

そして、子どもの伸びる力を信じている素敵なママで。
少し言葉が遅かったり、周りの子どもよりちょっと遅れて行動している姿を見たりしているうちに、
なんとかその差を埋めなきゃと、
学習や経験の場を用意してあげようと、したのよね。たぶん。

だけど、

ちょっと、子どものタイプ的には、
その熱意は、受け止めきらないのではと、
客観的には思うのです。

『何事も、最後まで続けるのが大事』ですか?



このママの信念。
『何事も、最後まで続けるのが大事』

これってね、日本人なら、
誰でも美徳として教わってきたことのひとつ。

確かに、真実のひとつではあります。

そして、余談ですが、私たちママ世代は、
これでかなり鍛えられてきて、
だから、仕事も、家事も、子育ても、そして介護も、がんばってしまうような、
理想というか、標準をもってしまったのかなあと思います。

戻ります。

でね、我が子にも、いろいろ頑張ることの大事さを教えたくて、習い事三昧の日々になったのだと思います。

その気持ちは、立派です。

でもね、その手段として習い事を選ぶのは、
この子のタイプ的には、かなり負担で。

言葉がゆっくりめ、どもりがあって、周りに合わせるのが苦手なこの子には、

まず自分の身の回りのことを、ひとりでできること、が何より大事。

準備から片付けまでね。

例えば、
お風呂に入る前に、着替えやタオルを準備したり。脱いだ服は洗濯かごに入れたり。

食卓に家族の分までお皿やお箸を出したり、
おかずを配膳したり、
食べた食器を流しまで持っていったり。

家族の一員として、手伝えるお仕事がいっぱいある。

生活のスキルは、一生もの。

『生きる力』をつけるって


A『最後まで 諦めずに やり遂げる』

これしか知らずに、育つ子と、


B『いつでも 途中で 辞めてもいい』
そして『いつでも また 始めていい』

これも併せ持って育つ子と、

どちらが、より『生きる力』があるか?



生きる力って、
柔軟性があると、また素敵に伸びてくる。

ね。

いばらの道、一本しかなくて、そこをただひたすらまっすぐ行くんだ!的な根性論が合う親子もいるかもしれない。

でもね、
他の道も歩いていい。

大人側が、どれだけ自分の柔軟性を広げられるか。

子ども側の問題や課題ではなくて、
大人側の在り方が問われることが、

日々、子どもと向き合っていると、次々と出てきます。

子どもにイライラするように思えて、
実は自分自身(の常識や価値観)にイライラしているのかもしれません。


習い事の始め方



とはいえ、「習い事、何してみたい?」と子どもに聞いたところで、
経験したことのないことから選ぶのって、幼児期はムズカシイ。

普段子どもが夢中になっていることを観察してね、と言いつつ、
親が習わせたい習い事から始めさせても、いいのです。

ええ、子どもの気持ちがついてくれば


そのとき、子どもをその気にさせるコツ。

ひとつめ。
あるバイオリニストのママが、テレビで披露していた方法がなかなか良くて。

子どもにチェロを習わせたくて、
でもストレートに「習いなさい」とは言わず。

「もし~ができたら、チェロを習わせてあげてもいいよ」

と、

チェロを習うことが、さも素敵なことのように、ごほうびのように、会話をする。演技をする(笑)

これは確かに効く!


ふたつめ。

先にね、ママが自分の好きな習い事を先に始めちゃうのです。

そして、めっちゃ楽しそうに、習い事に行く姿や、帰ってきてから嬉しそうに報告する姿や写真を、家族に見せる。

そうすると、
僕も/私も
なんかやってみたい!

と、ワクワクが伝染するから

そしてそのとき、わざと
「えー、ママもこの習い事続けたいし。習い事に使えるお金は(予算(笑))はこれだけだし」

とか言ってみて、

数少ないチャンスを、家族会議で取り合うみたいな。

そんなやりとりも、習い事への意欲、期待が増す。

みっつめ。

習い事、というよりも、
素敵な大人たち、先輩の子どもたちがいる場を案内しよう、という気持ちで、
子どもと一緒に、いろいろ見学してみる。

何がしたいか?
だけでなく、

誰と一緒にしたい?
というのも、大事な理由。

そこで出会ったご縁って、
あとあと不思議につながって、財産になることがあるんだ。

素敵な人たちに出会わせてくれる、習い事の場。

キラキラしている先生や、先輩のこどもたちに会いに行こう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?