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幼児の吃音Q &A

⇧リール動画をどうぞ

前回の記事で挙げた、Q &Aの部分の動画です。

吃音研究って、当事者が多いよね。
大学の先生になって、引き続き研究されている方が多い。

で、当事者、といっても、吃音の様子はさまざまで。
数時間、自由に講義をしていても、ほとんど、一回も吃音が出ない先生もいれば、
一言話すたびに、体も顔面も大きく動かしながら、という先生もいます。

大学の先生って、立場上、メディアに出る機会もあるから、
保護者の目にも留まりやすい。

吃音の当事者ですと言いながら、こんなにすらすらと話せている状況を見て、
「あ、うちの子も大人になれば、こんなふうになるのかな。よかった」と思う保護者もいれば、

一言話すたびに、強く症状が出る状況を見て、
「長年研究していても、そうなんだ、、。うちの子も大人になると、もっとひどくなるのかな」と思う保護者もいる。

本を読んでも、「見守りましょう」「周りが、変わりましょう」とあって、
「それはわかるけど、私が知りたいのは、そんなことじゃなくて。。」と言うママにも、たくさん会ってきました。

このモヤモヤした感じ、よくわかりますw

加えて、医師や担当から「治る、治らない、の話じゃないんですよ」と言われると、お説教された気分になったり、
「今時は、治すものとして、捉えないんですよ。そんなことも知らないの?」とケースカンファレンスで他の職種から言われると、さらに、むむむ気分になりますよね。。

そんなヒヤヒヤする場面も、たくさん見てきました。

なんで、こんなややこしいことになるのか?でもそれがこの話題には多い。

そんな中、当時私が担当していたあるママは、
目の前の子どもの生活と様子をきちんと見て、少しの配慮ある子育てを実践していました。

時々連絡をくださるたびに、
お友達関係もなんとかうまくいっていること、お勉強や授業も大丈夫なこと、子ども本人から、先生やクラスのみんなに、自分の吃音のことをお話したいと希望して、時間をとってもらったことなどを、知らせてくれました。

吃音は残っているけど、この子らしく生活できている、自主的に考える力も育っている、それを応援していきたいと。

これが理想的な姿の一つかなと思います。

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