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ママカウンセリング② おばあちゃんにどう伝える?
今でも、ときどき思い出すママたちがいて。
数えてみたら、
もう17年くらい昔の話になるんだ!
当時、難聴児クラスを担当していて。
めちゃめちゃかわいい子たちが、
これまた小さなお耳に補聴器をつけて通ってくる。
最初に持ったクラスだったから、今でもいろんなシーンが記憶に残っています。
その中のひとつ。
あるママが、おばあちゃんを連れて来た日があって。
そのおばあちゃん、孫がここに通ってくるのを反対しているらしく、私に向ける表情もカタイ。。。
ともかく、いつも通り、
その子とママと、いろんな遊びをして過ごして。
するとね、最後に奇跡が(笑)!
そのおばあちゃんが、ぱあーっと笑って、私にお礼を言って、お辞儀をして、帰ってくれた!
当時の私は、はてな?だったと思うんだけど、
今の私には、何が(おばあちゃんを)そうさせたか、はっきりわかります。
1才の、しかも難聴がある子どもに、十分わかるようにひとつひとつ、丁寧に伝える方法ですべて進めているから、
子どもが”わかった!”と顔が輝く場面が何度もある。
もしかしたらおばあちゃんは、まだ1才の孫がそんなにわかる力があると思っていなかったのかもしれないし、
丁寧に伝える必要性を感じていなかったかもしれない。
どちらにしても、
たぶんね、
ママと子どもがお互いに丁寧に伝えあって、
わかりあって、楽しそうにしている姿を見て安心したのと、
こうして担任の私が、
”この子はわかる子なんだ”という前提で、直接子どもとやりとりしている様子に、はっとしたんだと思う。
このとき、ママはとくにおばあちゃんに何もあれこれ言うことなく、
ただいつもどおり、にこにこと、落ち着いていて。
ここに(おばあちゃんを)連れてきたら、なにか感じてもらえるかも、と思って、
そして(おばあちゃんが)何を感じるかは特にコントロールせず。
この姿って、今思うと、胆が座っていたなあと(笑)。えらかったね、ママ。今、その凄さがわかる。
口数少ないママでしたが、
こうして行動で、自分のポリシーというか、方向性を示した姿は素敵だなと。
そして、たぶん私を信頼してくれていたのかなと。だから、連れて来た。
ありがたいね。
どうしてるかなぁ。会いたいな。
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