花が咲くまで、私が見守る
私はできないことがあると、すぐに落ち込むタイプでした。
「そんなすぐにはできないよ」という言葉を、これまで何度かけてもらったことか。
でも、私は「すぐできる」という勘違いをし続けました。
「だって、みんな出来ているから」
私の世界には、そう見えていたんです。
「できない」と言えなかった
私は「0か100か」「白か黒か」で何でも考えるタイプでした。
だから何か新しいことをやるにしても、「できるか、できないか」と言う視点しか持てなかった。
初めてカレーを作った時の話です。
料理のイロハなんて知らない状態で、教えてもらいながら進めていたんですが、途中からキッチンに放っておかれました。
「あとはできるでしょ、それくらい」という感じで。
心の中では何をどうしたらいいのか分からなかったものの、「できない」なんて言うと怒られるので、怖くて言えなかった私が居ました。
そんな毎日が積み重なって、「私はできないけど、皆はこれができるんだ」「何でも自分でどうにかしなくてはいけない」と考えるようになったんです。
「0か100か」で考えるようになったのは、そんな子供のころの日々があったからかなと、思います。
「少しずつ」をハンドメイドから学んだ
私が「少しずつできるようになる」ということを知ったのは、ハンドメイドを始めてからです。
きっかけは「写真」でした。
最初は本当にうまく撮れなくて、何度挑戦しても上達しなかった。
「このまま写真を撮り続けたとして、うまくなるなんてことあるのかな…」
(↑ハンドメイド初期の写真です。)
「0か100か」という極端な考え方が根底にあったので、「練習を積み重ねてうまくなる」ということがイマイチ分からなかったんです。
「そんな補償、どこにもないし」と思っていたから。
でも、人生で初めて自分で決めてスタートしたハンドメイド作家としての活動。
「少しでもうまく撮りたい」という気持ちに火が付きました。
それから来る日も来る日も「どうやったらスマホでキレイに写真が撮れるんだ…?」と研究を重ね、今があります。
今と初期の写真を比べるとかなり差があって、「少しずつうまくなってきたんだなあ」ということが身に沁みて分かる。
そしてこれまでのことを振り返ったら、「0か100かで考えなくなっている」ということにも気付いたんです。
「やってみたい」を育てるから、花が咲く
植物を育てるのにも、似ているのかもしれません。
ハンドメイドは、写真のスキルについても、ブランディングについても、作家としての世界観づくりも…一朝一夕には出来ないことばかりでした。
しかし、どれも「やってみたい」という気持ちを捨てずに、大切に大切に育ててきたらから、今があります。
「やってみたい」は、種だったんです。
「私」という花を咲かせるための。
種に水を撒いても、すぐに花が咲かないのと同じだった。
「私」の成長をやさしく見守ることが、私には必要だったんです。
「見守る」ことは、光だから。
やさしく励まし、見守ることの温かさが光になるから芽が出て、花が咲く。
私は今までギュウギュウと土の中に押し込められて、光を知ることのできない環境に居たけれど、大人になって自分で移動できるようになったので、種を別の場所に植え替えたんです。
日当たりも風通しも良い場所で、光を知っている人の近くで生きることを選びました。
だから、花が咲いた。
そう思います。
少しずつでよかったんだ
大人になってやっと、分かりました。
「最初からできなくても、よかったんだ」
「少しずつで、よかったんだ」
その日1日だけを見ると、何も変わっていないように見えるかもしれない。
でも、少し離れて見てみると、変わっているんです。
成長しているんです。
だから、私はこれからも「私」を大切に育てていきたいなと思います。
私が「私」の光であろうと、思います。
「意味を纏うお守りアクセサリー」SHOP / Twitter / オンラインサロン(毎日更新) / 委託販売( 横浜 ・ 東京 )
私の活動に関心を寄せていただき、ありがとうございます◎サポートでお寄せいただいたお金は、作家活動費として活用させていただきます。