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天然石アクセサリーに「今日の私を好きになる」と名付ける私のネーミング方法

現在行っている「ハンドメイド作家ビギナーさん向け無料コンサル」にて、ネーミングのご質問をいただきました。(コンサルの概要はこちら。定員は残10→4名となっております。)

私は天然石のシンプルなアクセサリーを制作しているのですが、それぞれにちょっと変わった名前を付けて販売しています。


私のネーミング変遷

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ネーミングの代表的なパターンというと、

① 作品の素材を使う方法(例:パールのピアス)

② モチーフの見た目を使う方法(例:小さなお花のピアス)

③ 物語を感じられるようにつける方法(例:魔女の耳飾り)

などがあるかと思います。

それぞれの方法を組み合わせたり、英語に変換したりすれば様々なネーミングをすることが出来、私もかつては①と②の方法を組み合わせたネーミングを行っていました。(例えば「ラピスラズリのフラワーピアス」という感じです。)

当時は「セオリー通りにやらなくては!」と躍起になっていたので、その方法が一番良いと信じていたのですが、いつも「何だかしっくりこない…」と感じてもいた。

本当は「もっと私らしいネーミングがしたいのに…」と思っていたいんです。

そしてネーミングに対するモヤモヤがある日限界に達して、「もう、自分の好きなようにネーミングをしよう!」と方向展開をしました。


天然石アクセサリーに「物語のある名前」をつける

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「もっと物語のタイトルのような、言葉の響きに納得できるネーミングをしたい」

私はもともと読書が大好きで、一時期は年間250冊ほど本を読んでいました。

本が大好きで、文章を書くのも大好きだから、作品のネーミングでも言葉の響きをもっと大切にしたかったんです。

そこで私は①と②を組み合わせたネーミング方法から、③の「物語を感じるようにつける」ネーミング方法に舵を切りました。

③のネーミングをされている方だと、例えば犬や猫、魔女や妖精などの動物や人をモチーフに制作をされている方が多いように感じます。

私は「天然石アクセサリー」を制作しているので、そんな風に「主人公が明確な物語」をタイトルには出来ません。

でも、私なりに天然石の中に物語を見出して名前を決めているんです。


天然石の「意味」も「美しさ」も反映させるネーミング方法

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私がネーミングする時には、以下の2つのことを意識しています。

① 天然石の持つ意味

② 作品の見た目の印象

私の作家としてのコンセプトは「amulet accessory(お守りアクセサリー)」です。

私は「意味」の込められた天然石アクセサリーをお守りのように身につけることを楽しんでるのですが、それが私の思考も行動も変えてくれた。

その経験を詰め込んで、今のコンセプトで活動をしています。

でも「意味」だけを大切にするのではなく、身につけるならやっぱり天然石の「美しさ」も大切にしたい。

どっちも欲張りに追い求めて、それをネーミングにも反映させたい。

そんな思いでネーミングをしています。

この説明では分かりにくいかと思うので、次の章から実際にどんな風にネーミングをしているのか、作品を例に解説してみたいと思います。

(作品の紹介文の書き方についても折々に触れているので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。)


単品の場合①:「小春日和」

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ピンクとオレンジのトルマリン、レモンクォーツ(イエロー)、ペリドット(グリーン)を使った14kgfのピアスです。(無料でイヤリングに変更可能です。)

まず見た目について「花畑みたい」という印象を持っていました。

ちなみに私が制を作する時は「こういう作品をつくろう」というデザインはしないことが多いです。

時々手帳に「なんとなくこんな形にしようかな」というのは書きますが、どんな石を使うのか、サイズはどれくらいにするのかなどは考えません。

なので、このアイテムを作った時は

① 使いたい天然石を並べる

② それぞれを見ながら「良い!」と思う組み合わせを探す

③ チェーンなどを加えてピアスにしていく

という工程を踏んで制作しました。

なのでネーミングも完成してから考えています。

このピアスについては冒頭のように「花畑みたいな色合いになったな」と思ったので、「春」や「あたたかさ」を感じられるようなネーミングにしようと決めました。

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次に考えたのは天然石の意味のことです。

それぞれの意味は以下の通りなのですが、これらの意味を加味してネーミング、それから作品の紹介文を書いていきました。

・ ピンクトルマリン:女性の魅力を高め、恋愛に一歩踏み出す勇気を与えてくれる

・ オレンジトルマリン:行動するための活力を与えてくれる

・ レモンクォーツ:心に安らぎをもたらす

・ ペリドット:前向きな気持ちにさせてくれる

これらを踏まえて書いたcreemaの作品紹介文がこちらです。(最後の数行を抜粋しました。)

この天然石の組み合わせは、全体的に見ると「気持ちを晴れやかに導いてくれる」組み合わせと言えるでしょう。それはまるで寒い日の中に訪れるあたたかな日。「小春日和」を呼び込んでくれるようなピアスです。


単品の場合②:「海を閉じ込めた」

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私のnoteやアメブロ、Twitterでよく登場するこちらの写真。

使用している天然石は「カイヤナイト」、作品名は「海を閉じ込めた」といいます。

私はネーミングをする時にジッとその天然石を観察する癖があるのですが、このアクセサリーを見ていて閃いたのがこのネーミングでした。

(ちなみに作品紹介文も作品を手元に置きながら書きます。実物を見ながらじゃないと書けないタイプです。)

私の場合はこんな風に、「直感」で名付けているネーミングもあるのです。

こういう場合は天然石の意味とネーミングを後からリンクさせる形で作品紹介文を書きます。

こじつけになりそうな時はネーミングを変えますが、意外とスムーズにリンクさせた紹介文が書けるので、直感も侮れません。

ちなみにカイヤナイトの持つ意味は「持ち主の無意識の感情を気づかせ、固定観念を外す」。

その意味とネーミングをリンクさせて考えた紹介文がこちらです。(一部抜粋しました。)

…「自分」という存在を深く知る手助けをし、この世界という海をもっと自由に泳いでいけるようにしてくれる。海を閉じ込めたようなカイヤナイトは、持ち主に「自分らしく生きていくための気づき」を与えてくれる、穏やかで包容力のある存在だと、私は思います。


シリーズ・セットの場合:「今日の私を好きになる」(ピアス&ネックレスセット)

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アメジストのピアスとネックレスのセットにつけた名前です。

以前はほとんど同じデザインでクリスタルの物も作っており、「シリーズ」として展開していたので、天然石の意味よりも見た目(デザイン)の印象でネーミングをしました。

このアクセサリーセットは「仕事にもプライベートにも使いやすいアクセサリーであること」を強く意識して制作したアイテムです。

私は朝の身支度の時に「今日の私、いいかも」って思える瞬間が好きです。

メイクのノリがよかったり、うまく髪型が決まったり、コーディネートがしっくりきたり…そんな瞬間が好き。

私は見た目についても「普通の人」なんですが、自分の見た目に「いいかも」と思える朝は、気持ちが良い。

でも、出かける前にバタバタしちゃう日だってあると思うんです。

バタバタして、コーディネートなどに時間が掛けられなかった日。

そんな時にシンプルだけど美しいアクセサリーが1つあれば、コーデに花を添えられると考えました。

そうすれば少しでも「今日の私を好きになれる」って。

このアクセサリーセットにはそんな「ストーリー」を組み込んで、デザインとネーミングを考えました。


ネーミングで表現する「私らしい世界観」

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後日記事にもしようと思っているのですが、私は、「私らしさ」を素直に表現することが「ブランド」になると思っています。

ハンドメイドを始めたばかりの頃はノウハウに従わないことが怖くて、「本当にはこうしたいのに…」という方法に挑戦することができませんでした。

だから「私らしさを素直に表現するのは難しいこと」と思っていたんです。

でも今、沢山のノウハウを試した末にネーミングについても、作品の紹介文についても、「私はこうしたい!」という方法を優先して行動に徹することで、ようやく「私らしさ」が出せるようになりました。

私は「作家活動は十人十色」と思っているので、この記事もあくまで「ひとつの選択肢」と思って読んでいただけたら、嬉しいです。


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