大人の自由研究〜太陽の塔とEXPO’70パビリオン〜
太陽の塔
GW前半の最終日、大阪・吹田市にある万博記念公園に出かけました。
朝から厚い雲に覆われた空は光を持たないグレー色。
時折り、傘をさすべきか悩むぐらいの細かい雨が降っていました。
今回、太陽の塔の内部空間を見るため、事前に日時指定チケットを購入しておきました。
雨が落ちてくる前に、塔の全体像を撮影しておきます。
1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)でパビリオンとして建てられた太陽の塔ですが、万博閉幕後も永久保存が決まり現在に至っています。
永久保存に尽力してくれた方々に感謝します。
14時30分の予約時間まで、機関車型の乗り物に乗り、ガイドさんの説明を聞きながら30分かけて園内を一周しました。
チケット代金は¥350です。
桜が満開のシーズンがお勧めと聞きましたが、葉桜とツツジの花が満開で色彩豊かな景色に大満足でした。
時折、ネモフィラの淡いブルーの花が緑の間に見え隠れする様も美しかったです。
徒歩で散策すれば、もっとゆっくり楽しむことができると
思います。
太陽の塔内部空間
パビリオンとしての太陽の塔は残りましたが、内部空間は50年近く封鎖された状態だったそうです。
2018年、新しく復元された内部空間を見て歩きます。
内部空間は1階のみ写真撮影が可能です。
エントランスを入ってすぐの空間にあるのが、太陽の塔が持つ第四の顔、地底の太陽です。
万博閉幕後、この作品は行方不明になり、未だに見つかっていません。
今回写真におさめたものは、新たに作り直されたものです。
塔のボディに描かれた2つの顔は、1970年から半世紀の時を経て風雨に晒され、経年変化による色褪せや汚れに奥深さと力強さを感じました。
新しく復元された第四の顔「地底の太陽」は、キラキラと鮮やかにライトアップされ、現代の空気感を纏った作品です。
岡本太郎がこの展示を見て何と叫ぶのか、傍らにいてそのアクションを見たいと思いました。
新太陽の塔は、2つのゾーンで構成されています。
写真撮影可能な1階の地底の太陽ゾーンと階段を登りながら見て歩く生命の樹ゾーン。
2階以上は、専用のスマホケースをレンタルした場合のみ、撮影可能です。
今回、一番記憶に残ったのは、太陽の塔の両腕にあたる部分に設置された非常階段でした。
当時、階段は避難経路として大屋根に繋がっていたそうです。
剥き出しの鉄骨が美しいと思いました。
私が内部空間で最も心惹かれた作品は、この腕を構成する鉄骨のデザインでした。
エキスポ’70パビリオン
太陽の塔を見た後、記念公園内にあるエキスポ’70パビリオンに向かいました。
この建物は、大阪万博開催当時は「鉄鋼館」のパビリオンでした。
入り口では、エミリオ・プッチの制服を着た女性3人の等身大パネルが迎えてくれました。
色褪せた写真の中で、半世紀以上も前とは思えないぐらいお洒落な制服を着て微笑む
20代前半の彼女たち。
今は、80代前後の素敵なマダムになっているのでしょうね。
1970年の制服は、一様にスカート丈が短いことが特徴のようです。
帽子から靴に至るまで、すべてコーディネートされています。
シンプルな色遣いですが、上品で清潔感があり素敵だと思いました。
少し前になりますが、太陽の塔の作者である芸術家岡本太郎をモデルにしたドラマを見ました。
その中で、建築家丹下健三が設計した大屋根を突き破る構想がいかに無茶な注文だったかを描いた場面がありました。
今回、模型を見てそのシーンを思い出し、クスッと笑いながら納得しました。
別館に展示されているのが、太陽の塔の頂に設置されている「黄金の顔」の実物大レプリカです。
下から見上げることしか出来なかった未来の顔を近くで眺めることができます。
こちらも太陽の塔と同じ専用のスマホケースがあれば、撮影可能です。
スマホケースのレンタル料は¥500。
太陽の塔とEXPO’70パビリオン2施設で使用できます。
迫力のある横顔を撮影することができるため、お勧めです。
2024年のほぼ日手帳は、岡本太郎の太陽の塔に描かれた3つの顔を選びました。
クリアファイルとシールは今回買ったものです。
「なぜ太陽の塔に惹かれるのか?」を自分に問いながらブログを書きましたが、答えは出ませんでした。
これからも答えを探し続けたいと思います。
お勧めの大阪土産
少しお洒落な大阪土産をご紹介します。
阪神百貨店地下1階にある洋菓子店「太陽の塔」で販売しているタイヨウノカンカンです。
ずっしりと重く、クッキーがたっぷりと入っています。
今回は、太陽の塔つながりでご紹介しました。
ご参考になればと思います。
2025年4月、関西万博が開催されます。
今度は、世界最大の木造建築と言われる建築家藤本壮介の大屋根を見に行きたいと思います。
Photo by Maya
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