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夜9時のシンデレラ

久しぶりに、ものすごーく凹んでいる。
久しぶりと言っても、半年ぶりくらいだろうか。いや、5ヶ月ぶりか。
…というくらいには、私の感情の波は忙しい。

それもこれも、自分でそういう人生を選んでいるからである。
穏やかで安定した生活が続くと、飽きてしまう。
ワクワクする何かが欲しい。

全ては所詮、自分が招いているのだ。
それでも。
予測もしない方向からジャブが打たれると、人は言葉を失う。
今回はそれに加えて発熱+食欲減退+睡眠障害のフルコンボだった。

さすがに何も書く気にもならない…のだけど、これまた私の生来の「頑固さ」が顔を見せる。
週に一本noteを上げると決めたのは自分だから。
自分との約束を破ると訪れるのは自己嫌悪だけだと私は知っているから。


田舎に引っ込んだこともあって、近頃ますます出不精になっている。
正確にいうと、気の合わない人といるとすぐに帰りたくなってしまう。
その境目が私の中では「午後9時」だなと、気付いたのはつい最近。

9時までなら、「友人」とも楽しく過ごせる。
でももうそのあとはすぐにでも帰りたい。
…我ながら社会不適合に磨きがかかっている。

一方で。
夜9時を超えても一緒にいたい、気付いたら9時を超えていた、という人は、私にとって「親友」以上の存在で、得難い存在だ。
そしてそういう経験をした時、幸いにして相手もそう思っていてくれる。
…ことが多かったのだけど、どうやらそうではないことも起こるようだ。

親友と「親友と友人」の違いについて話している中で、つくづく自分は友情には恵まれてきたと実感した。私は生まれてこの方、「親友が親友でなくなる」という経験をしたことがない。結婚しても、しなくても、子供がいても、いなくても、それで友情は何ら変わらないし揺るがない。

もちろん物理的に会えなくなる時期というのはある。
それでも、そのうち会える時はやってくる。そして会えたら今までと何も変わらず楽しく時を過ごすことができる。こういう「親友」が片手では数え切れないほどいる私は、巷でよくいう「立場が変わると友情も終わる」ということを経験したことがなく、「それは友情ではないのでは?」と思う。

きっとこうした問題を抱えている人もいるのだろう。
私もこういう友情関係が築けるようになったのは高校以降で、中学までは「友情関係」で悩んでいたこともあった。が、今から考えるとあれは友情でも何でもなく、「たまたま部活やクラスが一緒の人間を友人と想おうとしていた」だけだった。


友人関係の悩みにはとんと縁がない「恵まれた」私に残る人間関係の問題が、「恋愛」と「家族」である。
干支を三周してもまだここにいるのか、と我ながら頭を抱えたくなるが。

どうして友情と同じように恋愛はうまくいかないのか。
まだ答えは出ていない。

ちなみに、私の親友ができた経緯は大抵「一瞬」である。
出会ったその日、話し始めた瞬間に「気が合う」とわかり、大学生以降は大体その日のうちに夜通し語り明かしていた。そしてその後も全く変わらず彼女らは「親友」であり続けている。

一方、これまで恋人を作る経緯には、割とじっくり時間をかけてきた。
これが敗因だったのかも!と思い至ったのが去年のこと。
その後は自分の「野性の勘」に頼って恋愛しようと思ってきたのだけど、やはりそれでもうまくいかないらしい。

いい大人が失恋でベッドから起き上がれないなんて、10代の私が見たらドン引きしそうだ。一方で、30代も半ばになっても変わらず「ドラマチックな日々」を送っていることには満足してくれるかもしれない。

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