日記430

ある詩人、道端に。
「なんでもないようなことが、なんでもなかった」と…

声を聞き 私 はドンキホーテ横マクドナルド、で、アイスコーヒーを。

寝ぼけ眼で雨を聞いていた、間に、お湯が沸く朝…

を、思い出し。笑い。

短くも急な坂を登り、鷹が三匹、目、を合わせる。

足元…赤と白、縞模様…靴下。

見下ろした団地、に、ベビーカーと車椅子…

影、だけ、垂直に交わる。

高周波、音が交差する、十字路…

ここにもマクドナルドが…

かつて時間を待った日のこと…それも過ぎる。

左に曲がると製紙工場があった、はずだ…

右にはなにもなく、ただ人混み、無音…

真っ直ぐ進むと、太い道が二本、あらわれ…

…同じ入口へ向かう…両方が、近道…

震える信号機、手、を、見ながら待つ。

走行音、消防車が、横切り、

路地。

ぬかるみ、をまたぐ。

おや、今日は休館日、である、

ね、と、カメラを持った中年と談笑。

雨に濡れた薪、の匂い、がどこからともなく…

記念の一枚、見知らぬ男性は過ぎ去り、

少しの辿々しさ。異国からの来訪者…だろうか。

写真では見ることのない、姿。

自らの背中、だけ容易に浮かぶ。

途方に暮れ、上に伸びる高速道路、の音を聞いた、

ことを思い出す、夜…

一昨日、手のひら、にいたナメクジは…

いまごろきっと、電柱、を張っているだろう…

静まり。

その音を聞こう。

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