人より永久歯が3本少ない私が歯医者大好きな理由
昭和生まれの私。
オーラルケアなんて全然知らない母は、離乳食を自分の口で噛んで柔らかくして私に与えたそうです。
衝!撃!
それペンギンの育児方法じゃない?人間だったら『もののけ姫』のサンじゃん…
かくして、私の腔内は普通の人より虫歯菌が多くなりました。(産後、自治体でやってる検査で分かりました。)
虫歯菌の多さと、幼少期にちゃんと歯磨きをしなかったことが相まって虫歯だらけ(治療はしています)。
更に、ネットの口コミやレビューなどもない時代、田舎なのであまり選択肢もなく近所の歯医者に行っていましたが、今考えるにヤブ医者だったと思われます。
私は生まれつき永久歯が3本欠損しているのですが、欠損している永久歯の上に生えていた乳歯が虫歯になった時に、その歯医者に処置として抜歯されてしまったのです。(普通だったらレントゲンを撮って欠損が判明し、乳歯は抜かずに治療すると思いますが)
かくして、抜かれた部分は永久歯が生えてこず、今も間が空いたままです。もう一本は乳歯のまま40年以上耐えてくれています。
もう一本は記憶なし、1番奥の歯なので普通に抜けた後生えてこなかったのかなぁ。
一般的に大人の歯は親知らず含め32本とのことですが、親知らずが1本も生えていない私は28本、更に欠損があるのでマイナス2本で26本(うち1つがいまだ乳歯)。
8020(80歳で20本の歯を保とう!)と言いますが、40代で既に永久歯25本。待ったなしです…🥲
顎が小さいため今の本数でもいっぱいいっぱいで、八重歯もあります(矯正はしていません)。ライフステージが変わるたびに引っ越しを何度かしましたが、歯に自信が無いため、その土地の歯医者を探して通うのがいつも億劫でした。そして大体歯医者に行くと、私の歯の状態がいかに悪いか説明され、そこもここも治療が必要だけどどうしますか?と迫られ、更に歯医者嫌いが加速してしまいました。
15年ほど前、今の土地に引っ越した際に今度こそ良い歯医者さんと巡り会いたいと思い、目を皿にして口コミを探し、駅前の歯医者に行くことにしました。確か妊娠中だったと思います。
院内は清潔で、センスのよいインテリア。何より働いている医師や歯科助手、歯科衛生士の方の雰囲気がいい感じ!
私語をしているわけじゃないけど、穏やかな空気が漂っています。こういう院は期待が持てる…
診察でも、治療を無理に勧められず、生まれ持った歯や過去の治療がひどいことも責められず、『現状綺麗に磨けていること』を評価してくれました。
産後、自分の時間が取りづらい時も3ヶ月に1回の定期検診は極力欠かさないようにしました。子育て中、横になって自分のケアをしてもらえるなんて何よりの贅沢タイムです。
人生の先輩である歯科助手さんが毎回話を聞いてくれて『子育てで忙しいさらさんにはこういう時間が必要かもしれないですね』と言って腔内のマッサージをしてくれます。何気ない言葉だったけど、毎日自分を顧みる時間もなかった私にとっては嬉しくて涙が出そうでした。そしてマッサージの気持ちよさはもうエステ以上…
当時は睡眠不足からよく片頭痛を起こしており、片頭痛から歯痛に飛び火することもあったので、しっかり検診とマッサージをしてもらえることがどれ程の安心に繋がったことか!
歯医者の帰り道、あの片頭痛が消えてスッキリしていることに気づきました。
当然、子どもたちも未就学児の時から通っています。3歳まで一切の食器の共用を避け、虫歯菌には人一倍気を使って子育てをしました。そして3ヶ月に1回の定期検診。
子どもたちは歯磨きこそ超適当にやっていますが、今まで1度も虫歯を経験したことがありません。そんな彼らにとって歯医者は治療をするところではなく、検診を受ける場所。いつもは病院嫌いですが歯医者は全く嫌がりません。予防歯科の威力はすごい!今では中高生になった子どもたちのことを、スタッフの方が「大きくなったね〜、一瞬誰だかわからなかったぁ」と迎えてくれるのも、子育てを見守ってもらっているようで、心強いです。
かつてコンプレックスだらけで歯医者嫌いの私がオーラルケアに前向きに取り組めるようになったのは、間違いなく素敵な歯科医院(スタッフさんたち)との出会いのお陰です。
技術や装置が凄かったとしても、快適で安心出来る場所でないと足が向かないですからね。
因みに夫も大の歯医者嫌いでしたが、私がこの医院を紹介してあげたら嫌がらずに通うようになりました。もし、私と同じように歯医者へのマイナスイメージから足が向かない人がいるとしたら、是非、根気よくいい口コミの医院を探してみて欲しいです☺QOLが上がるのはもちろんのこと、大げさでなく人生が変わります!