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すっぴん~最高のおしゃれ

自分という名の魂の入れ物を、どんな風に使っているかなんて、考えたこともなかった。むしろ、自分という名の着ぐるみを、持て余していたのかもしれません。

化粧は女の勝負服だから、ちゃんとメイクしないとダメって言われたことがあるけど、あまりピンと来なかった。

流行の服を着て、流行の持ち物を持って、流行のメイクを愉しむのが、女の子のおしゃれだって分かっているけど、あまりピンと来なかった。

それはまだ私が高校生だった頃、友人に言われた言葉があります。

「出かけるときは、アクセサリーぐらい身につけて、おしゃれしなさい。 ほら、○○ちゃんみたいにやればいいのに。

アクセサリーを身につけるのが、面倒だったんです。腕時計ですら重たく感じることもありました。そして何より、私が身につけなければならない一番重たいアクセサリーは、子ども頃からかけている眼鏡だったのです。

そう、重たい物は、眼鏡で手一杯でした。

でも、ずっと真面目にかけていたわけではなく、本を読むときぐらいにして、殆どの時間はかけずに過ごしていました。だって、重いし、肩が凝るから。。。

なので、メイクもあまり乗り気じゃありませんでした。

最初にやったメイクが舞台化粧で、ドーランを塗ったというのもありますが、演技が終わればすぐに落とせば良いものぐらいにしか思っていなかったので、一日中メイクをしたままという状況が好きでもなかったのかもしれません。

接客業をしていると、やはりメイクをしなければなりませんでした。そこは女優業のように受け入れて、毎日を過ごしましたが、肌が敏感だからか、夕方5時ぐらいになってくると涙がぽろぽろこぼれて目が痛くなってきます。こうなると、基礎化粧品も合わなくなって、別のブランドを探して取り替えることになってしまいました。3年ごとにブランドが変わっていたように思います。

すっぴんママ

子育て期間中のメイクは、リップクリームぐらいでした。

子どもの肌と触れるし、子どもにとっては良くない成分かもしれないので、メイクをしないで過ごす選択をしました。日焼け止めクリームにも興味がなかったので、使わなかった記憶があります。

おかしなもので、メイクをしないですっぴんでいると、肌の調子がいいように感じることもありました。

余分な物が皮膚から入らないのだから、そうかもしれませんね。

子育て期間中のママたちは、幼稚園の送り迎え、学校の行事と、おしゃれして集合します。そこでおしゃれを競うのです。そこぐらいしか着ていくことがないので、おしゃれを愉しんでいるのだと聞いたことがありましたが、その仲間にも入らずに、すっぴんで過ごしました。

このすっぴんで過ごした期間、あまり肌が荒れなかった記憶があります。

年齢基準は化粧の濃さ?

女性を観たら、年齢が気になる。気になるので、聴いてしまう。そんな方々とお仕事をすることになりました。

ある日のこと、やっぱり年齢を尋ねられました。実年齢を隠さずにいうと。。。

「うそやん! もっと若いと思った!」といわれました。

失礼なじいちゃんだなあと思いつつ、判断基準を聴いてみたところ。

「薄化粧やもん。 みんな、もっと 濃いで?」だそうです。

私の年齢だと、しっかり濃いメイクをしているのだそうですが、それはその人の判断基準です。肌質の弱い人は、しっかりメイクはできないので、薄化粧の人もいるでしょうが、絶対少数派なので目立たないだけなのかもしれませんね。

でもその時ふと思った。イマドキの若い子の方が、しっかり がっつり メイクしてるよ?知ってるのかな?って・・・

基準なんて、あってないものです。自分が感じる年齢が、一番ぴったりくる年齢に違いありません。

すっぴんばあば

こう見えて、私には孫がいます。つまり、リアルばあばです。

ばあば業を本格始動していないので、ばあばであることを忘れてしまうことの方が多いですが、相変わらず薄化粧を貫いていました。

するとそこへ、マスクが制服になってしまう出来事が起きました。布だろうが、不織布だろうが、顔がほぼ隠れています。

メイクの上にマスクって、暑苦しくて苦手。

そこで私はひらめいた。そうだ、すっぴんで行こう!

化粧下地か日焼け止めだけ塗って、マスクをする。これだけで仕事に行ってますが、快適です。

何故こうするかというと、マスクのせいでおでこにブツブツができました。皮膚が一生懸命呼吸をして、要らない物を外に出す努力をした結果だと感じました。ならば、余計な物が入らないようにしておかないといけません。

自分を守る方法はいろいろあります。外から入らないようにすることと、入った物にすぐに出て行って貰う仕組みが必要です。ファスティングという習慣を手に入れたので、自分の守り方が変わったのかもしれませんね。

心もすっぴんで

魂の入れ物である体は、思ったよりも疲れやすいアイテムです。取り扱い方法は様々ですが、無理をしすぎたり、手入れをしなければ、具合が悪くなってしまいます。

変化を瞬時に感じ取るのは、顔色やお肌の調子を見るのが一番です。メイクで隠せる不具合も、敢えてそのままにしておくことで、良い状態に持って行く方法に気づきます。

鏡を観て、早期発見ですね。

顔色や表情には、心の状態も現れます。心に蓋をしたり、疲れた心のままいると、活き活きした表情は作れなくなります。

心がどこにあるか、どんな状態かにも、早く気づくことが大切です。

というわけで、活き活きした表情でいられるように、包み隠さないすっぴん状態で年末までは過ごすことにしています。

マスクとお別れする時が来たら、別のおしゃれを考えようと思います。

それまでは、すっぴんという名のおしゃれを愉しむことにします。






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