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【京都ライター塾】第2回講座レポ

7月22日(土)に【第9期京都ライター塾】の2回目の講義がありました。
今回の内容は、インタビュー原稿の書き方。
プロのライターとして書いていくためのエッセンスがぎゅっと詰まった講義でした。

それでは、レポートをお届けしますね!


インタビュー原稿が書ければ、何でも書ける

まずは、インタビュー原稿とはどういうものかを学びました。
インタビュー原稿とは「人に会って話を聞き、書いた文章」で、あらゆる文章は、誰かが伝えたいことを言語化したものです。
ということは、インタビューして原稿を書けると、どんな文章でも書けるのです!
例えば、エッセイには自分の意見を書きますが、エッセイは自分にインタビューして、それを文章にしたものだということでした。
インタビュー原稿を書く技術は、ライターとして必須のものだと思いました。

いいインタビュー原稿とは「読み手を意識」して、分かりやすく、伝わる文章です。
上手に書こうとして、きれいな表現を使いたくなってしまうこともあるのですが、伝えることが大事なんですよね。
そのために、第三者視点で自分の文章を見直していきたいと思いました。

原稿を分解する

理想の原稿を書くために、具体的にどうしたらいいかを学びました。
まずは、記事の特長を見つけて、何が書かれているかを研究して原稿の型を見つけます。

例えば、人物インタビューの原稿は
・現在、何をしている人なのか
・過去に何をしてきて、今があるのか
・今後何をしていきたいのか?
という流れで原稿が書かれています。
この型を使って書けば、人物インタビューが書けるのです!

型を使って書くということは構成で迷わないので、闇雲に書いて迷子になるということがなくなりますね。
進むべき方向を示してくれる、羅針盤みたいだなと思いました。
普段、何気なく読んでいた記事がスッと頭に入ってくるのは、型に乗って書かれているからなんですね。
これからは記事をただ読むだけじゃなくて分解して読んで、型のストックを増やしたいです。

そして、大事なのは、締めの言葉。
これが難しい〜のですが、魅力を端的に示す言葉を書くといいということでした。
江角さんから、お店の紹介で「ぜひ行ってみてください」というのは、どのお店にも言えることというお話がありました。
そのお店独自の魅力を見つけて、締めに書くためには、お店のいいところを見つけようという気持ちでインタビューや取材をすることが大切だと思います。
そういう視点を日常でも持って、いいところ探しをしたいと思いました。

素材を集めて、書いてみる

インタビューで記事の材料となる「素材」を集めます。
「インタビュー原稿は、素材が命」なんです。
いい素材を集めれば、いい記事が書けるんですね。
講義の中で、実際に集めた素材からライティングしました。
テーマは「好きなお店」について、250〜300字の原稿を書きました。
素材をノートに書き出した後、15分で原稿を書き上げ。
始める前は「15分で書けるのかな…」と思っていたのですが、素材を集めてから書くと、一気に書き上げることができました!
初めての素材を集めて書く体験。
この書き方だと、書きながら手が止まって考えて、時間が過ぎてしまうということが少なくなりますよね。
そして、書き出した素材を厳選することが大切だと思いました。
私が書き上げた原稿は275字だったのですが、情報を足すには文字数が少なくて、締めをどうするかを迷いました。
読み手にお店に行きたいと思ってもらうには、どの情報を書くと効果的か?どういう表現を使うと伝わるか?を見極めて、文字数内に収めることが大事だと気づきました。
原稿を書くためには、素材集め、すなわち準備が大切なんだと実感しました。
素材のお話を聞いてからは、人の話を聞くときは、ついつい頭の中で素材を並べてしまうようになりました(笑)

原稿の締切を守るために

原稿には締切がありますよね。
江角さんが「締切を守らないと、仕事がこなくなっちゃうので、締切を守ることは大事」とお話されていました。
私はまだ記事を書くのに時間がかかってしまうし、記事を書くのにどれぐらい時間がかかるかも把握できていない。
時間管理って難しいなと思っていたところに、テクニックを教えていただきました。

それは「ポモドーロ・テクニック」というものです。
具体的には、25分間集中して書いたら5分間休憩する、というサイクルを繰り返して、2時間経ったら30分休憩するということでした。
タイマーをかけて、25分は集中してネットを見ずに書き上げる。
区切りがいいところまで書いてから休憩するのではなく、途中でも疲れる前に休憩してまた時間が来たら書き始めるということを繰り返す。
私は疲れるまでやってしまって、電池切れになる…ということがあるので、これは魔法のテクニックだな!と思いました。

今は自宅で9ヶ月の子どもをみながら記事を書いているので、25分まとまった時間を取ることはなかなか難しいのですが、お昼寝中を見計らって「ポモドーロ・テクニック」を使って、この記事を書いてみました。
やってみた感想は、なかなかエンジンがかからないときも25分経ったら休めると思うと取り掛かりやすくなったし、書きかけのまま休憩に入るので、休憩が終わった後も書き始めやすかったです。

このテクニックにはタイマーを使うので、さっそく注文しました!
スマホのタイマーを使うと通知が気になっちゃうので、白のシンプルなお気に入りのタイマーを見つけました。
テンションが上がる小物を使うのも、気持ちよく書くためには大切ですよね。

そして、原稿を書くのに自分がどれぐらい時間がかかるか把握しておくと、時間配分をすることができるというお話もありました。
プロとして、原稿の締切を守ることは大切なことだと思うので、時間管理をできるようになりたいです。

さいごに

今回の講義を通して、文章を書くときに「読み手への思いやりの心」が大事だと感じました。
読者や編集者にとって読みやすく、内容が伝わる気配り。
ホテルの紹介の記事なら、予約フォームを最後に貼ることで読者は予約しやすくなるし、提出する原稿に見出しをつけたり、下線を引いたりすれば、編集者は読みやすくなる。
江角さんが普段意識されている素敵なエッセンスから、ライターにとって大切なことを教えていただきました。
どうすれば読み手にとって読みやすく、次の行動を取りやすくなるかイメージして「伝わる」文章を書くこと。
「伝える」という意識を大切にして、原稿を書いていきたいと思います。

そして、今回の講義で学んだことは、ライターとして書くときはもちろん、日常で活かせることがたくさんありました。
ものごとのいいところ探しをしたり、人の話を聞くときは相手の話を引き出す質問をしたり。
日常で活かしながら、常に頭の中が書くことに向かっていくという感じです。
この感じ好きだなぁと思いました。

インタビュー原稿を通して学んだことは、どれも人と関わるうえで大切なこと。
文章の先に読み手がいることを常に意識して、書きたいと改めて思いました。

途中、受講生の方とペアになって自己分析ノートに取り組む時間があったのですが、共感できることが多くてとても楽しかったです!
他の受講生の方のお話も面白くて、もっと聞きたいなと思いました。
好きなことを一緒に学べるお仲間がいるのは、幸せなことですね。
他の受講生の方との交流もライター塾の魅力です♩

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