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美しい中間

夫が信徒の方々に出したクリスマスの書簡がとても心に響いた。

教会からの帰宅途中、大変な渋滞でした。コロナ禍で、車移動も増え、年末の動きと重なっています。まるで何かにかき回され悲鳴をあげているようでした。1年を終えて「明と暗に分かれた」という表現が聞かれます。それはまるで、勝ちと負け、どちらしか無い様な言い方です。神様が望まれた世界は果たしてそのような在り方でしょうか。
このような思いが去来する時、改めてクリスマス礼拝で読まれたみ言葉を黙想します。
「光は闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった」ヨハネ1章5節

今から2000年前、神の独り子イエス・キリストが、人として生まれたのは「明と暗」の二極化した世界を「一極化」された瞬間でした。ですから私達の人生は、明でも暗でもない「美しい中間」を同伴者イエスに導かれて歩む世界なのです。しかし人はまるでそのような世界は幻想だと、勝つか負けるかと、生きています。やがてクリスチャンもその影響下、「聖なる競争」と称して目に見える成果主義に走り、互いの比較や、妬みという感情の動きに巻き込まれています。美しい世界など幻想でしょうか。

そんなことはありません。主に導かれた私達の魂が、美しい中間を、豊かに歩むなら、その私達の心が決めること、選ぶこと、行動することによって、この世界にも、美しい中間が回復されていくのです。これこそ、神が人となる、受肉の神秘の実現です。新しい年、新しい世界が実現しますように。

メリークリスマス。

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