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洋食屋さんの優しいハンバーグ

そのお店は小さなお店だった。

大通りにある洋食屋さん。

いちばんの看板メニューはハンバーグとビフテキ。

ちょっと可愛らしいお店の外観は優しいピンク色。

店内はとてもレトロな感じ。

ずっと気になっていたお店だ。

満月の夜にその店に入る。

ずっと待っていましたよという感じで招き入れられる。

扉の向こう側はこんな空間だったのかと嬉しくなる♪

もちろん迷わずハンバーグをたのむ。

店内をキョロキョロ見回す。

落ち着いた雰囲気のまた着たくなるお店。

カウンターでも良かったかもと思ったが、ソファの心地よさにそれはかき消される。

心地よさを感じているとハンバーグが運ばれてくる。

とても熱い鉄板の上に銀色のアルミホイルに包まれたハンバーグ。まだ全貌は見えない。とにかくパンパンに膨らんだそのアルミホイルの中が楽しみである。

″お熱いのでナイフとフォークで開いてお召し上がりください〟と優しい言葉。

綺麗に膨れ上がったアルミホイルの真ん中にナイフで切れ目を入れる。すると中からこの時を待っていましたと言わんばかりに蒸気が飛び出してくる!その勢いは蒸気機関車の煙突から出る煙のようである(笑

アルミホイルを開いてみると予想していたのよりは大きなハンバーグがそこにいた。ビーフシチューのようなそのソースが食欲をそそった!

ご飯も全部食べられるかな?と思っていたがそんな心配は吹き飛んだ(笑

アルミホイルの中にはたっぷりソースがかかっていたがソースも残らないほど綺麗に食べた!上手なもんだ。

なんで今まで来なかったんだろう?

そんなことが頭をよぎったがタイミングだから今なのだ。今より前でも今より後でも来れてない。

そんな満月の夜。

出逢いは必然だ♪
美味しいも必然だ。







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