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車中泊じゃなくて”車中泊避難”[防災Lab.北九州 3月]

昨日の夜は、月イチの
防災Lab.北九州 学び合いの会の日でした。

今回のテーマは車中泊避難です。
なんとなく流行っている車中泊とはちがいますので…ご注意を!

以前、私もこの取り組みをされている
一般社団法人 九州防災パートナーズさん主催の避難訓練に参加させていただきました。

今回は、この”車中泊避難訓練”の取り組みについての情報共有の会です。

車中泊避難訓練

あらためてざっくりご紹介…
感染症
プライバシーの問題
臭い
ペット

などなど、避難所には課題がたくさんあります。

そういったことを解決する手段の一つとして、
車中泊避難ということが考えられるのでは?
ということはなんとなくみなさん想像がつきますよね。

でも、
エコノミークラス症候群の問題
(実際に熊本地震の際は多かったみたいです。)
や、
避難者の把握が困難になる
(好きなところに車中泊しながら移動して回るって考えると確かにそれは困難かも…)

などのことから、有事の際の車中泊避難というのは推奨されていないんです。

一部の自治体では取り組みを進めているそうですが、
北九州市はまだまだです。

そんな状況の中、
一般社団法人九州防災パートナーズさんが中心となって、
安心、安全に車中泊避難を行うためには
どういった準備が必要?
適切な車中泊避難所の運営形態は?
というような見地から、
車中泊避難所の運営を模擬的に行い、実証実験を行っているんです。
これまで北九州市内でも何度か行われていて、私が参加させていただいたのが、直近の昨年8月の終わりに行われた”車中泊避難訓練withペット” です。
当時の記事は以下のとおりなので、気になる方は読んでみてください。

っで、今回はこの防災Lab.北九州の中で、皆さんにこの取り組みをご紹介されていました。

検証されてきたこと…

いろんな団体と連携を図りながら、様々なことを検証されていますよ。

車中泊避難所の適切な場所
指定された避難所と連携させることで避難者の把握をしやすくする。
 支援物資などの提供を迅速に行う。
車の適切な配置
⇒プライベート空間の確保や、ドアの開け閉めによるストレスを軽減する配置はどのような形態が適切か?
避難者の属性ごとのエリア設定
⇒ペットを連れて避難してる人のエリアや、女性単身での避難者のエリア設定、トイレとの距離感
導線、必要な施設
⇒トイレ、給排水設備、ゴミ捨て場
車中泊避難所を利用される方が準備すべきもの

⇒エコノミークラス症候群を回避するために必要な条件

などなど、
ホントにたくさんのことを検討していらっしゃいます。
とてもじゃないけど書ききれませんのでご勘弁を…

これ絶対事前に準備しておかないとムリです…
やっぱり車中泊避難なんですよね…
ただの車中泊とは大きく違うんです。


あらためて感じたこと…

有事の際にどうしても自宅で生活できないことになり、
避難所に行かなくちゃいけないってなった時、

正直なところ、僕は車中泊避難ができるのであれば、そちらを選択したくなるような気がします。
有事の際に、わがまま言うな!って怒られるのかもしれませんが…

みなさんはいかがですか?
避難所の雑魚寝、いまは簡易なパーテーションが設置されたりするのかもしれませんが…

車中泊避難を第一候補として考えるのではないでしょうか?
(昨日プレゼンあとのグループディスカッションの中では、そういうお話もありました)

ただ、それも準備は必要です。
車中泊避難所も無秩序に受け入れることはできません。

また、大きな体育館内での生活と同じく、やはりそこに規律は必要になってきます。

避難所は我々行政の職員が運営することになると思います。
でも
ちゃんと運営できるか?っていわれたら、絶対訓練しとかないとできませんね。

勝手に思ってたのは、運営者の育成は大きな課題になるよな…って思いました。

また、先ほど書いたように
無秩序に受け入れるわけにはいかないですよね。
それなりに準備があったり、経験がある方でないと円滑な運営は困難だと思います。

実際に車中泊避難が認められるようになったとして、その条件付けみたいなことは必要になってくるような気もしました。

まだまだほかにもいろんな課題を感じられた方も多かったようでした…

改めてまたぜひ私も参加させていただき勉強させていただきたいと感じました。

次の訓練は、立体駐車場での車中泊避難の予定になっています!
これは天気を気にしなくてよくなるのですが、トイレなどが設置されているところは少ないです。またいろんな発見もありそうですよね!

ということで今日はこんなところで…

イノ



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