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子どものトイレトレーニングを頑張りたいあなたへ✳︎

子どもの排泄においてどのように関わっていけばいいか分からないと思う事はありませんか?

また、「トイレに誘っても嫌がって行きたがらない」とか、「子どもの排泄のタイミングがつかめない」など様々あるかもしれません。

ここでのポイントは

⊛子どもは成長しているので、その子の発達がどの段階にあるかを掴むこと

⊛大人の都合で子どもが排泄をするのではなく、

オムツでしている時は新しいものに替えてあげ、トイレの場合は出るタイミングで誘ってあげ、なるべく排泄をして不快ではなく、快の感覚を積み上げてあげること

⊛大人は焦らず、目の前の子どもの成長を受け止めながらトイレトレーニングを無理なく進めていけるように声掛けしていく

⊛排泄は子どもが一人でできるのではなく、排泄の習慣を大人がうまく作って行く事でできる事を頭に置いておく

(年齢だけではなく、その子の発達のスピードによって前後しますので、どの段階にいるのかの目安にして下さいね⊛)

【発達】と【声かけ】を両面から年齢別に書きましたので、実践をどうすればいいか気になる方は最後の方をご覧ください✳︎

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⊛子どもは成長しているので、その子の発達がどの段階にあるかを掴むこと

⊛大人の都合で子どもが排泄をするのではなく、なるべく排泄をして不快ではなく、快の感覚を積み上げてあげること

【発達】

0歳児

お乳を飲んだ後、その都度オムツを替えてもらう経験を通して(快の感覚)、ぬれた気持ち悪さ(不快の感覚)が分かり、泣いて知らせるようになります。

生後6か月未満の乳児は、膀胱に尿が一定量たまると自然に排泄する時期であり、授乳後排泄することが多いです。まだ、泣いて知らせない子もいます。

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1歳児 (ここからの習慣作りが大切!)

排尿の感覚がほぼ決まってくるので、トイレへの適切な言葉がけなどで、良い条件反射がつき、知らせるようになります。

一人歩きができるようになると、脳と膀胱との神経が繫がるので、尿意を感じるようになり、態度や言葉「しっし」「しー」など自分の言葉で知らせるようになります。

オムツを外し、オマルや子ども用の便座に座らせタイミングが合うと出るようになります。排便は表情などを見て対応します。

おおむね一歳頃から膀胱に尿を溜める事ができ、排尿間隔が1時間半~2時間ぐらい空いてくる子が出てきます。

子どもを誘う時間の感覚が掴めてきたらオムツからパンツにしパンツで生活して排泄できるようにし大人は声をかけていきます。

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2歳児

膀胱に尿がたまったり、直腸に便が下りてきたタイミングが分かり、排泄したときの気持ち良さを完全に知ります。

膀胱の括約筋が強くなり尿が充満しても、少しの間我慢できるようになります。遊びに夢中で漏らす子もいますが、尿意を感じたら言葉で知らせたり、促されてトイレで排泄でき、気持ち良さを実感します。

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3歳児

促されなくても尿意を感じたらひとりでトイレに行き、パンツを全部脱いで排泄するようになります。

生活の見通し(一日の流れ)が分かるようになり、食事の前、午睡前、活動前、出かける前などトイレに行く判断をしたり、保育者に促されて排泄を済ませたりするようになります。

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4歳児

排泄は早めに行って服を汚さないように気をつけ、手洗いもして自ら清潔にしようとします。

トイレの使い方や基本的な生活リズムが一通り身につき、清潔の区切りに自分から排泄するようになります。排泄後の衣服を整えることなどほとんど自分でできますが、排便のふき取りはまだ不十分なところがあります。

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5歳児

決まった時間に自分から排泄に行くようになり、トイレはノックして入るなど、社会生活に必要な習慣が分かってきます

スリッパをそろえる、排泄後に手洗いを丁寧に行うなど心がけるようになります。

また、トイレに行ってはいけない時間を理解し、事前に済ませることができます。

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⊛大人は焦らず、目の前の子どもの成長を受け止めながらトイレトレーニングを無理なく進めていけるように声掛けしていく

⊛排泄は子どもが一人でできるのではなく、排泄の習慣を大人がうまく作って行く事でできる事を頭に置いておく

発達を踏まえた上で、

子どもの排泄の習慣がスムーズに付いて行くように、大人の働きかけが大切になってきます*

【声掛け】

0歳児

オムツがぬれたときに「気持ち悪いね、オムツ替えようね」(共感)と声をかけオムツ交換をすることを子どもに伝え、「きれいになったね」「気持ちがいいね」(きれいの感覚が分かるよう)と声を掛けます。

泣いて知らせたら「おしっこ出たの教えてくれたのね」と子どもの気持ちを代弁してあげるとよいです。

オムツを繰り返し替えてもらう体験によって、オムツがぬれたとき(不快の感覚)と新しい乾いたオムツ(快の感覚)が分かるようになります。

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1歳児

オムツ交換時に汚れていなくて、機嫌がいい時や、食後などその子の排尿間隔を見ながら誘っていきます。

オマルや子ども用便座のトイレに誘ってタイミングよく出たら

「出たね、気持ちがいいね」(快の感覚)などと認めたり「すごいね!」と褒めたりすることを繰り返すとよい条件反射が身につきます。

誘って出なかったら「出なかったね、またおしっこ出そうなとき来ようね」と無理せず、次のタイミングでまた誘ってあげてください。

また、漏らしてしまったときは「残念だったね」(共感)と気持ちを代弁し、失敗しても叱らずに知らせに来ていた場合はそのことを褒めてあげます。

おおむね一歳頃から膀胱に尿を溜める事ができ、排尿間隔が1時間半~2時間ぐらい空いてくる子が出てきます。

子どもを誘う時間の感覚が掴めてきたらオムツからパンツにし、パンツで生活して排泄できるようにし、大人は時間を見極めて「そろそろトイレ行こうか」と声をかけてあげてください。

誘うタイミングが忘れそうな方はホワイトボードに次の時間をメモしておいたり、タイマーをかけて誘う時間の目安にしてもいいと思います。

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2歳児

子どもの排尿のサインを把握して、タイミングよくトイレに誘っていきます。

我慢できるようになり、ギリギリまで遊ぼうとして漏らしてしまう子もいるため、「今しているおもちゃ後1回遊んだらトイレに行こうか。トイレ終わったら続きしようね」と大人の方である程度の区切りをつけてあげ、その後も遊べるなど先の見通しを代弁してあげることで気持ちを切り替えられたりします。

トイレを自ら知らせてくれたときは「自分で言えたね!」「すごいね!」と褒めてあげ、トイレで出たことも「でたね!」「自分で行けたね!」と褒めてあげてください。

活動の区切り目、起きてすぐ、昼食前、おやつ前、出かける前、など大人側から「おしっこいこうね」と声をかけ、毎日の生活の繰り返しの中で習慣作りを心がけていってください。

今まではズボンとパンツを全部脱いで排泄しないと服を汚してしまう場合が多いですが、段々とパンツを脱がずに降ろして排泄できるようになる子もいるので「こうするといいよ」「もうちょっとおろそうね」とやり方を教えて自分でできるように声をかけてあげて下さい。

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3歳児

まだオムツが取れない子も中にはいますし、時々漏らしてしまったりすることもあります。知らせに来てくれたときは「トイレ行きたいって言いに来てくれたんだね」と褒め、「今度トイレでできるといいね」「今度トイレでしようね」などと声をかけていきます。

トイレに連れていく時に「トイレまで我慢してね」と声をかけると我慢することができます。

トイレットペーパーでおしりを拭くのができない子がいるので、「でたら呼んでね」と声をかけておいたり、トイレットペーパーの使い方やおしりの拭き方を教えてあげるとよいです。

トイレ後水を自分で流したり、手を洗ったりするところまで、自分でできるように習慣づけを行い、忘れている場合は「お水流した?」「手は洗った?」と声をかけて気づかせてあげるとよいです。

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4歳児

一日何があるか生活の流れが大体分かると、自分でトイレにいけるようになります。

「ご飯の前にはトイレに行っておいてね」

「出かける前には、トイレ行っておいてね」と事前に声をかけておいてください。

忘れている場合は、「トイレ忘れず行けたかな?」活動に移る前に気付けるようにしていきます。毎日のコツコツとした習慣が大事ですね*

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5歳児

自分でトイレに行きたいタイミングが分かり、排泄することができます。

トイレの水を流す、手を洗うことが今までの積み重ねの上に身につき自分でできます。

スリッパをそろえる、ドアをノックするなどのマナーを守って快適にみんなでトイレを使って行けるように教えられるといいです。

子どもが綺麗にスリッパをそろえてくれたら「ありがとう。スリッパを並べてくれるから、次に使う人が嬉しいね」と自ら行う姿を褒めていきます。

トイレが汚れていて教えてくれたら「教えてくれてありがとう。きれいにしようね」と子どもが清潔にすることに関心があることをしっかり認めてあげられるとよいです。

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いかかでしたでしょうか?何度も見返して見ながら、目の前のお子さんのトイレトレーニングに役立てていただけたら幸いです!

また、子どものトイレ時の衣服の着脱においては、子どもへの声掛け『衣服の着脱の巻き』#2を合わせて参考にして下さい。

発達を踏まえての声掛けは、こんな感じですが、ここに子どものイヤイヤ期や機嫌が悪い日など様々重なってきますね!

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少しでも参考になれば嬉しいです!

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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