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とうもろこしの芯は入れずに
お出汁が好きすぎる
お出汁研究家のさぴこです。
実がつやつやした
とうもろこしが
スーパーに売っていたので、
さっそくとうもろこしごはんを炊きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1720332632421-0U5tCp6zYD.jpg?width=1200)
そして冷凍して
実家帰省のお土産に。
(今、とうもろこしごはんと共に
新幹線に乗りながらこれを書いています)
とうもろこしごはんって、
よく「芯も一緒に入れて炊く」
のを見かけると思います。
でも、
私は入れずに炊くんですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1720331799702-CB8TfpZ8hX.jpg?width=1200)
きっかけは
祇園の料理屋の大将から
『芯入れてもあんま意味ないで』
って教えてもらって。
そこから私も
とうもろこしの芯から
出汁が出るのか試してみたんですが、
案の定全然出汁は出ず。
(最初っから大将の言うこと
聞いておけばいいんですが(笑)
どうしても自分で確かめたくてやってみました)
![](https://assets.st-note.com/img/1720333342457-VqsH3v6rta.jpg?width=1200)
なので、
私も芯を入れるのはやめました。
そもそも
出汁って何かというと、
うま味が溶けこんだ液体
のことをいいます。
▶昆布のうま味成分が
溶けだした液体=昆布出汁、
▶鶏肉をコトコト煮込んで
鶏のうま味が溶けだした液体=鶏出汁、
なんですね。
で、出汁の薄さ・濃さというのは
このうま味成分の含有量で決まります。
鶏肉をコトコト煮込んでも
そんなに濃い出汁にならないのは、
(うっすい鶏の味がする煮汁って感じですよね)
100gあたりに含まれている
鶏のうま味(イノシン酸)が
200~300mgほどだからです。
これが昆布となると
グルタミン酸が100gあたり
2000~3000mgほど含まれているので、
だから昆布出汁って濃いんですよ。
(ちゃんとうまく引けばですが)
![](https://assets.st-note.com/img/1720333483491-aewNeGwjIF.jpg?width=1200)
で、
話を戻すと、
とうもろこしの芯にも
うま味があるかっていうと
あんまりありません。
出汁はどうやって引けるのかというと
2パターンしかなくて、
・水に浸けるか
・火にかけて煮だすか。
基本的に乾物は水に浸けたら
出汁がある程度取れますし、
(昆布・干し椎茸・煮干しとか)
鯛のあらとか鶏ガラなどは
コトコト煮込むことで出汁取れますね。
でで、
なのでとうもろこしの芯を
コトコト20~30分くらい
煮だしてみたんですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1720333034911-4Td65WyEt0.jpg?width=1200)
全然出汁が出ませんでした。
なんっも味のしないお湯。
だから、
【出汁が出るから芯も入れる】は
正直あんまり意味ないのです。
それが例えば薬膳的に!とか、
出汁以外の理由があるなら
良いと思うんですけどね!
入れちゃダメ!ということではなく、
出汁目線で言うと意味ないよって話でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1720333770407-ztKJ2VIlgv.jpg?width=1200)
私の作り方は、
昆布1枚と一緒に炊いて、
(水の量はいつもと一緒)
最後にバターひとかけをいれます。
料理に合わせるなら
このままでいいし、
おにぎりとか単体で食べるなら
塩もしっかり振る。
(甘み引き立つので)
![](https://assets.st-note.com/img/1720334122522-9sEC1V4PdG.jpg?width=1200)
家庭料理に絶対の正解はなく、
いろんな作り方があっていいと思いますが、
なるべくベストな作り方、
プロの料理人の考えにも基づく作り方を
私はしていきたい、
そして多くの家庭にも
継承していきたいなと思っています。
これからの夏の時期、
ぜひ旬の味をお出汁とともに
楽しんでみてくださいね。
とうもろこしごはんの炊き上がりは
とってもいい香りなので♪
自炊でしか味わえない幸福感、
感じていきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1720334364005-YYK7j3zbHf.jpg?width=1200)
峰村咲子
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