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「不倫」

にのみやさをり

髪が　伸び、
ひきずるほどに
伸び、想いも

綴れない言葉が
その重さ全身でのしかかり、
私は、

まるで
他人に見える自分の
貌　を
鏡の中に　見つける。

―――詩集「十三夜」より


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