2021年3月の記事一覧
約束の記憶 第二章 3話
第二章 3話
応接室には中島と金髪の見知らぬ男性がいた。
「小坂リーダー、こちら岡山さん」
「はじめまして、小坂です」
「僕ははじめましてだけど、きっと見たことあると思うよ」
にやにや笑いながら、面白そうに見てくる金髪の男。
名前を聞いたことがあるような。
「それだけ目立つ風貌だと、忘れることはなさそうなんですけど‥」
綺麗な金髪でイケメンだし、一回見ると忘れることはないはず。
「あ
約束の記憶 第2章 2話
小説です。
第二章 2話
Rプロジェクトとは、自殺防止法が施行され、未然に自殺を防ぐ機関、Rの計画。
国家機密であるため、一般市民はもちろんのこと、政治家もトップしか知らない。
Rで働く人たちは普通の生活はできるが、機密保持のため全て管理されている。
監視の目から逃れることはできない。
行動だけでなく、何を考え何をしようとしているのかさえ把握されている。
国民すべてに目に見えないサイズ
約束の記憶 第2章 1話
小説です。（前回は3/20の記事です）
第二章 1話
「任務完了 送還します」
Rプロジェクトのチームリーダーである小坂桃子は、トラブルもなく、完了できたことにホッとした。
コーヒーを一口飲もうとしたところに、人が入ってきた。
「浅倉もみじ、終了ね。どうだった？」
上司であり、ここの責任者の中島みすずだった。
「予測ではあと3年かかるところでしたが、1年で完了しました」
「随分早かっ
