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約束の記憶(小説)

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2020年12月の記事一覧

約束の記憶 4

約束の記憶 4

この物語はフィクションで、4話目になります。

梶川はいつも通り20時に会社を出た後、ジムに向かった。
入社して10年目。責任ある仕事を任せられることが増えて、やりがいもあるけどストレスも多く、汗を流して家に帰るのが日課になっていた。

「こんばんは〜」

同じ時間に顔を合わせる女性から声をかけられた。

「あっこんばんは」

名前は知らないけど、いつも笑顔で挨拶されるのがうれしくて、ジム通いの楽

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約束の記憶 3

約束の記憶 3

小説の3話です。
最初からお読みになる方は、マガジンでまとめていますので、1からご覧くださいm(_ _)m

5時起床。
保育士の浅倉もみじの朝は、朝食とお弁当作りから始まる。

キャラ弁にハマって、毎日Instagramに UPしていたら、やめられなくなった。
今日は何のキャラにしようか考えながら、朝食を作っていた。

「今日は禰󠄀豆子ちゃんにしようかなぁ」
エンドウマメを竹に見立てて作ってみ

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約束の記憶 〜小説〜 2

約束の記憶 〜小説〜 2

この物語はフィクションです。
つづきです。

翌朝始業時間になっても、梶川さんは出社してこなかった。
「まだ寝てるんじゃない?電話して」
梶川さんと同期の橋本さんに指示されて、電話をかけるが、応答なし。

「鬼電!鬼電!」
鬼電とは充電が切れるまで、かけまくること。

1時間かけても2時間かけてもでない。

「寝坊しててもいつもなら電話はでるのに、こりゃ飛んだな」と橋本さん。
飛ぶとは突然仕事を辞

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約束の記憶〜小説〜

約束の記憶〜小説〜

十二国旗を読み終えてこのロスをどう埋め合わせようか考え中のさおりんです。

小説を書きたくて、ストーリーが何本もでてきながら形にならなかったのを、やっと書き始めることができました。

不定期ですが、マガジンにしておおくりします。

約束の記憶

この作品はフィクションです。

2030年12月
謎の失踪事件が、全国各地で発生していた。
謎だと言われているのは、いずれも夜家で寝ていて朝になるといなく

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