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【9月入学?】勉強の本質は学校じゃない【オンライン授業】

 9月入学制度について筆者も賛成する部分がありますが、入学時期を世界に合わせたところで教育も世界標準になるわけではありません。


教室ベースの教育を改める時期

 義務教育時代をほとんど不登校で過ごした筆者にしてみれば「うちの子がどんどん遅れてしまうのではないか」という意見に対して激しく楽観的になります。

 学校の勉強に向いてない子供は学校に通っても成績は上がりません。特に集団行動が苦手な子供は学校に行くことで学習意欲が著しく減少することもあります。必要な知識というのは自分が必要だと思った時にだけ獲得できるものです。

 現在リモート講義を受けている大学生は「この内容ならばわざわざ大学に通う必要がなかった」「本一冊読んでレポートを書くだけの科目ばかり」という声が上がっています。モラトリアムを解消するにはあまりにも多くの時間を無駄にすることに気づき始めています。

 また教員の雇用維持や、平等に教育を供給しようとすると才能のある子供が伸びにくい環境になります。すると優秀な子供が迫害され始めて才能が潰れ、均質的な能力の子供ばかりが優遇される世の中になります。

 教育という面だけに焦点を当てるなら現在の教室ベースの教育は国として成長するのにむしろ障害になっている可能性があります。


早急なオンライン教育化が必要だが…

 政府は小中学生家庭にモバイルルーターを配布することを検討していますが、通信費は各家庭負担。ネット文化に懐疑的な家庭や、ネグレクトが起こっているような家庭では端末を配布したり、通信費が無料になったとしても子供の手に渡ることはありません。

 これは世界各国で問題になっていることで、学校そのものがなくなって完全オンライン化することはないのではないかと思います。

 筆者の家庭も幼い頃からテクノロジーに懐疑的な家庭で携帯電話やパソコンを手に入れることに本当に苦労したので、第三者による徹底した介入で子供たちを救い出してほしいと思います。


大学の「就職予備校」状態を見直してほしい

 良い大学に入れたとして、これからの経済を考えるとこれまでと同じ就活が可能でしょうか?

 今回のことがなくても昨今の就活予備校状態に疑問を呈する声が上がっていました。少なくとも15年前ではすでに「大学は就職のために入った」という学生が大半でした。大学は研究職を目指すための機関と考えていて、大学卒業が必須な職業って実際あまりないと考えています。

 20代前半は結構大事な時期なのでバイトしたり遊んだり旅行したりしても良いと思いますが、大学側が学問を重視しないのであれば大学の存在意義そのものを疑ってしまいます。


教育も仕事も常識が変わる

 今後はより個人の特性をフォーカスする世の中にならなければいけないと思います。学校生活で決まった型に嵌める、制服・校則で子供を統一しようとする、部活動などで昭和レトロな精神論を叩き込むのはもう終わりにするべきです。

 社会性を身に付けるために学校は必要かもしれませんが、その中で個性を削ぎ落とされるのは人生でとても大きな負債を抱えることにもなりかねません。

 「実は学校って必要ないんじゃないか」「うちの子供が学んでることって実は時代にそぐわない内容だったのではないか」「学校に行くよりもネットやゲームをさせてる方が何か学習にプラスな点が多いのではないか」「もういっそのこと家庭学習だけに絞ってしまおう」これぐらい大胆に発想を変えてみてほしいと思います。

 これから娯楽関係の職種はほとんどゼロから、マイナスからの立て直しになります。この先の娯楽を作っていくのは大人たちではなく、柔軟な発想ができる子供たちです。

 大人が焦って何とか詰め込み教育させる流れは見たくありません。長期休暇取り上げ、土日登校などさせるくらいであれば9月入学で良いと思います。制度の見直しに時間がかかるのであれば、次の4月や9月さえ検討してほしいです。半年や一年勉強しないくらいでは人生に大きな影響はないです。

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