見出し画像

企業広報バイブル #46 カオスの全体会議

🎵日米のリーディングカンパニーで企業広報を統括して気付けば28年。IT系、インターネット系、不動産、エンターテインメント企業、広告代理店、流通業界トップ企業広報アドバイザーまで色々。かなりの私見も交えて色々書いてみようと思い立ちました、、、🎵

それぞれの会社では会議、、、に関しては様々な意見がある。長時間の会議は効果が低い、とか、、大人数での会議では一つの結論に辿り着けない、、などなど。あげくに、座らないで立ったまま会議をしたらどうか、などとハイヒール族には酷なことを言い出すおじさんまで出る始末🤣 勘弁してほしい。

私が働いてきた会社も、比較的小規模の会社もあれば、かなり大きな規模の会社も様々である。大きな会社、と言うことは自ずと事業も多角化しており部門の数も多い。そして、大きな会社は、週に1回ほど、各部門のキーマン数名づつが参加する全体会議があるものである。まあ、情報交換だったり、現在仕掛かっているプロジェクトの進行状況を報告しあい、お互い分かっておこうね、なのである。

考え方は美しい😅

が、当然、お互いに関わり合う部門同士では実務レベルでの会議は頻繁に行われている。その会議で話される情報が「お初」なのって、意外に社長と役員クラスだけだったりする。そう、彼らへの一斉報告のための会議、と化す場合が多いのだ。発言に対して頓珍漢な質問や意見を述べるのも、そーゆーお偉い方々。かくして会議は無駄に伸びる(はあ、、勘弁してほしい)。

まあ、広報にとっては、そのような会議は助かる。各主要部門には部下を貼り付けて情報収集に抜かりはない。しかし、全然ノーマークだった部門からの報告で初めて面白いことが動いているのを知るケースもあるからだ。また、着任したばかりだったりすると、全体会議があれば必ず出席させてほしい、と真っ先にお願いする。広報はビジネスを動かしていないので、この手の会議には関係ない人と思われて声がかからないケースが多々ある。本当にあり得ないと思うが多々あるのだ。しかし、傍聴することで全体が見えるこの手の会議は、広報にとって出席必須な会議である。

私にとっては確認と発見の会議。しかし、他の主要部門のキーマン同士は、すでに知っていることばかりが発表される会議で、めちゃくちゃダルイ会議。

昨今はみなさん、ノートにメモを取ることはなくパソコンを持ち込む(犯行に及ぶヤツほど、である)。パソコンでメモをとっている、、、ふりをする。そう、、ふり、、である。

広報は発表することはない、あくまで傍聴に入っている立場なので、円卓には着席せず、後ろの椅子に着席することにしていた(人数が多いと円卓以外、円卓後方にもう一回り椅子が配置されている)。と、、、思わず吹き出したくなる状況が見えたりするのだ。私にとっては1番の特等席だ。

ある人は、真剣に、会議中ずっと、メールの処理をしている。
ある人は、全く関係ない企画書を作っている。
そして、ある人は、、円卓の反対側に座っている人と、会議中にチャットでおしゃべりをしているのだ。

「今日、早い?」「定時で終わるよ」「焼き鳥屋いく?」「いーねー!!!」
ってなチャットが会議中に行われている。私がずっと見ていると、ヤバイとばかりに、パソコンの画面を半分閉じたりするが、また、数分後には復活させて会話開始!

まあ、会議の司会者もそこそこ感を働かせて、ずっとパソコンを覗いている人に意見を求めたりもする。しかし、みなさん、とても器用である。
たまに、司会者や発表者を見て頷きながら、意見を求められるほど前のめりにはならず、、程よく存在を決して、焼き鳥屋の相談チャットを進めていく。

会議終了後、しずしずと、、、パソコンを閉じて立ち上がった彼に、近づいて小声で「私も定時だよ、焼き鳥、行こうよ」🤣

(私、視力良いんだよね、、、チャットの文字、読めちゃうんだ、、失礼!)


この記事が参加している募集

#広報の仕事

3,477件

#仕事について話そう

109,852件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?