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ご飯と味噌汁と梅干し。

今日は、趣向を変えてショートストーリーを創ってみました。
タイトルは「質素の豊かさ」です。
自分に言って聞かせる物語です。


ある日、田舎の静かな村に住む一人の老人、太郎さんがいました。彼は毎朝、日の出と共に起き、小さな畑で野菜を育て、自然の恵みに感謝しながら生活していました。太郎さんの食事は非常に質素で、毎日のようにご飯と味噌汁、そして梅干しが主な食事でした。

ある夏の朝、太郎さんのもとに都会から若い男性、翔太さんが訪ねてきました。彼は仕事のストレスと過労で心身共に疲れ果て、休息を求めてこの村にやってきたのです。翔太さんは太郎さんの生活を見て驚きました。質素な食事、簡素な住まい、それでも太郎さんの顔には常に微笑みが浮かんでいました。

ある日、太郎さんは翔太さんにこう語りかけました。「翔太くん、私のご飯と味噌汁、梅干しがなぜこんなに美味しいのか知っているかい?」翔太さんは首を横に振りました。太郎さんは微笑んで続けました。「それはね、この食事には心と体を癒す力があるからなんだ」

ご飯はエネルギーの源です。太郎さんは、自分の田んぼで育てたお米を使っています。精米する過程で栄養素が失われないよう、玄米に近い状態で食べています。玄米には豊富なビタミンやミネラルが含まれており、消化を助け、身体を内側から元気にしてくれます。

味噌汁は太郎さんの大好物です。手作りの味噌には、発酵食品の力が詰まっています。発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を高めてくれます。太郎さんの味噌汁には、自家製の野菜や海藻がたっぷり入っており、栄養バランスも抜群です。

そして、梅干し。この小さな赤い果実には驚くほどの健康効果が詰まっています。梅干しは抗酸化作用が強く、疲労回復や食欲増進に役立ちます。また、酸味が胃の働きを助け、消化不良を防いでくれます。

翔太さんは太郎さんの話を聞き、毎日この質素な食事を楽しむようになりました。すると、次第に体が軽くなり、心が安らいでいくのを感じました。都会での忙しさとストレスが遠く感じられ、太郎さんと過ごす日々の中で、本当の幸せとは何かを見つけたのです。

ある日の夕方、翔太さんは太郎さんに感謝の気持ちを伝えました。「太郎さん、あなたの教えてくれた生活と食事のおかげで、私は本当に元気になりました。そして、何よりも心の平穏を見つけることができました」

太郎さんは静かに微笑み、「翔太くん、それが清貧の中で生きる喜びなんだよ。質素な中にも豊かさがあり、心を満たすものがある。これからもこの生活を忘れずに、自分の人生を大切に生きていくんだよ」と言いました。

翔太さんは涙を浮かべながら頷きました。そして、都会に戻った後も、太郎さんの教えを胸に、自分の生活を見直し、質素ながらも豊かな心で過ごすようになりました。


四行で日々を綴る習慣を始めます。

宗慧@活人禅寺さんの記事に心動かされました。
わたしもこの四行詩(日記)を作りたいと思いました。

今日の四行詩

沢から引いた水は今日も出ていた(事実)
耳をすましても水音は聴こえない(気づき)
カエルが池に飛び込む音はよく聞こえる(学び)
池に落とす水の高さを上げよう(宣言)

目標:参禅堂で坐禅しながら水音が聴こえる状況を作り出す。

参禅堂の外壁張り終えました(6/2撮影)

ご覧頂き有難うございます。
念水庵


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