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老子とブッダの大きな違い。

老荘思想は禅に影響を与えている、あるいは禅が老子に影響を受けているといった見方がありますが、仏教が中国に伝えられたあと様々な考えが生み出されていった関係性に過ぎず、はっきり申し上げて考えすぎです。

思想は、その字の示すとおり、思いや想いのまとめではないでしょうか。

わたしも老子のように生きていけたらいいなと思ってますが、ブッダには、はるかに及ばない偉大さを感じております。


1,あこがれの老子

むかし老子道徳経を読んで、あこがれました。
道と徳について、人間が結局どう考えどう生きたらいいかを具体的に示しておられるなぁと、大先輩のようにあこがれたものです。

世間を離れて暮らすこと。
何か偉大なものが実際に存在してること。
争わないこと。
だまって放っておけば良いこと。
などなどの処世訓かと。

好き嫌いがありますし、近づいた縁もありますから、人様は知りませんが、わたしは大好きな大先輩と申しておきましょう。

2,道をおしえるブッダ

ブッダは、お経に残っているとおり、約2,500年前の実在の人物であり、今も未来にもその教えは色褪せることがありません。
「私はただ道を教えるのだ」と仏教創始者でありながら、仏教という宗教を創めようなどといったセコい考えは微塵もありません。

偉大すぎて、ついつい崇拝してしまいそうですが、ンなことはありません。
自灯明法灯明、自らを拠り所とし、理法を拠り所としなさい、と。
至ってごく当たり前のことを、だれにもわかるように説かれています。
当たり前に気づかないでいる私たち凡夫に、やさしく。

徹底して「やさしい」慈悲と、
真理としての「わかりやすい」智慧を、
みずから歩みつづけながら道を語られました。
世界中にその教えは広まっております。

3,まとめ

禅は、ブッダの教えをもとに、老子の生き方を吸収しながら、中国で発生し日本で発達した台風のようなものです。

こだわらない、かたよらない、とらわれない

妄執(妄想と執着)をとりのぞく三原則だと思います。
「こだわり・かたより・とらわれ」の権化のようなわたしが、肝に銘じている教えであります。

以上、わたしは、そう思ってるっちゅうだけです。悪しからず。
人間、いかに生きるべきかと。
他にも書きたいことは山ほどありますが、やめときます^^
人間、いかに死すべきかと。


今日の言葉(結論)

三原則
水(by なりきり書道)
日課

きょうもご覧下さり有難うございます。
参禅堂見積中の念水庵でした。


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