採用面接と自己分析|めんどくさい性格を説明できるのか
30代も半ばを過ぎた頃からか、自己分析をしてみると自分の性格が面倒くさいほどわかりにくくなってきている気がする。
話の合う友人としっかりと話し込めば伝わるものではあるが、異なる境遇の人からすると非常に理解しづらいと思う。
若い頃はわかりやすく、気に入った服を着て出掛けて人から褒められれば素直に喜んでいた。反対にあまり評判が良くないと過剰に気にしてしまったり、周囲からの目には敏感だったように記憶している。
また、一人でいるよりも友達と一緒にいるようにしていた。「友達がいない」と思われたくないという、これまた周囲からの目に敏感だったところが大きい。
年を重ねるに連れて、こういった周囲からの目は次第に気にしなくなってきてしまっている。これは仕事に熱中する経験を経たからでもあり、病気で死にかけた経験から「周りの目を気にしている場合ではない」という価値観を得たからでもある。
いずれも良いことだと思っているが、かと言って完全に周囲の目を気にしなくなったわけではなく、その具合が非常にわかりにくいのである。
これを何とか言語化するとしたら「周囲の目は気にしないけれど、身だしなみには気を付けたい」「ひとりでいるのは好きだけれども、孤独になれるほど強くない」といったところだろうか。
大人になるにつれて説明することは上手くなっているものの、説明する内容が複雑になってしまっているのだ。
ここ最近は会社でも採用面接の面接官側を受け持つ機会が増えてきた。
若い人たちの自己分析を偉そうに分析して評価しながらも、心のなかでは自分の性格のめんどくささに少し恥ずかしさを抱きながら面接をしている。