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社会が変わる頃には若くない|並行して行動する

物事を計画的に進めることは大切なことですが、「まずは行動あるのみ」といって勢いでやってしまった方がうまくいっている事例が多い印象があります。

あれもこれも手を出して失敗してしまう経験を考慮して、着実に物事をひとつずつ進めていくのは賢明な考え方だと思います。

しかし、人生は有限であるのは誰もが知る通りで、更に「若さ」というのはあっという間に過ぎ去っていきます。若さゆえにリスクを取ることができるのもまた事実です。善は急いだほうがいいことは確かに多い。

例えば、身体が弱い若者がいたとして、その若者は病院に良く通う経験から医者になりたいと思っていたとしましょう。

強い思いにも関わらず、猛勉強に耐えうる体力がないため、体調がよくなってから大学受験の勉強を始めることとして、何年も療養生活を続けるが未だ回復の傾向が見えてこない。

そういう時は、どこかで見切りをつけて様子を見ながら挑戦をするしかありません。無情にも時間は過ぎて言ってしまうのです。

もちろん、挑戦してやはり体調が原因で諦めてしまうということはあり得ますが、行動をすることで自分自身に何らかの好影響が働き、体調が回復傾向に戻るということだってあり得ます。

10年以上前に、僕が20代前半でがんに罹ってしまった時のことです。当時は自分と同じような境遇の同年代の人の情報が全然ありませんでした。

また、相談ができる支援先もあまりなく、「多様性」といった概念も希薄な時代でした。

当時の僕は「病気によって希少な立場になった人がもう少し生きやすい社会になったらいいのに」とよく思っていました。

そう思っていながら自分でも様々な場所に顔を出すようになると、同じような活動をしている人に出会うこととなり、様々な活動に協力をするようになりました。

それらの活動が少しは身を結んだのか、10年前に比べると今は格段に情報が集めやすくなっています。相談できる支援先も見違えるほど増えています。

闘病していた当時の僕が思い描いていた社会に近づきつつあるのですが、しかし当の僕自身はもう既に自分の病気は乗り越えており、年齢も30代半ばとなってしまいました。

この経験から学んだことは2つです。

まずひとつは「社会は変わる」ということ。そしてもうひとつは「社会が変わるには年月がかかる」ということです。

つまり、社会が変わる頃には、当の自分自身はもう若くないのです。

だから、何か野望を持っている人は、できるだけ早く行動に移していった方が良いと声を大にして言いたいです。行動しながら、何かあったら少しずつ調整するように、並行して物事を進めたほうがよいでしょう。

まずは行動あるのみなのかもしれません。人生は短く、そして若さは戻ってきません。

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