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睡眠は幸せだが思い出には残らない

この前、仕事の懇親会を終えたあとにみんなに連れられて、久しぶりに朝まで飲むことになってしまいました。

懇親会までの準備期間も忙しかったために疲労は酷く溜まっており、そんな状態で夜明けまで飲んだ時にはさすがに体力が持たなかったようで、自宅についてからはぐったりとベッドに倒れ込むように爆睡しました。

翌日は休みだったので、この時に時間を気にせずに気の済むまで眠ることができたため、10時間以上眠り続けていました。その時の幸福度は信じられないくらい高いものです。

この時に、本当に眠い時にたっぷり睡眠を取っている瞬間というのは、人生のなかで最も気持ちが良い瞬間なのではないかと思ってしまいました。

何かを成し遂げたいとか、どこそこに行きたいとか、どうしてもあの料理が食べたいとか、そういった欲望以上に、睡眠を取る瞬間というのは魅力的に思えます。

しかし、その睡眠を取っている時間というのを後々振り返って「あれは気持ちの良い睡眠だったなぁ」と思い出として語るということは滅多にありません。気持ちの良かった睡眠も人生の思い出には残らないのです。

最近は、大谷翔平選手の自己管理の一貫として、質の高い睡眠を確保することの大切さが話題になっています。大谷選手は質の高い睡眠を取ることで試合や練習で高いパフォーマンスを出しているそうです。

こうして考えると「食べることは生きること」という格言と同じ意味合いが睡眠にも当てはまるように思えます。

「食べることは生きること」は古代ギリシアのソクラテスが残した格言で、生きるために食事をするのであって、食べることは目的を達成するための手段にしか過ぎない。決して食べることが目的になってはいけないという意味合いの格言です。

「眠ること」をこれに当てはめても同じで、落ち着いた環境でゆっくり時間を掛けて眠ることができることを目的に据えるのではなく、生きるために、起きている時に最高のパフォーマンスを出せるように、質の高い睡眠を取る必要があるのだと再認識しました。

思い出に残るのは気持ちの良い睡眠時ではなく、起きている時に経験した出来事です。目的をはき違えないよう注意して、しっかり睡眠を取ろうと思います。

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