見出し画像

行動力がある人と普通の人|危機を機会と捉えて生きる

行動力のある人は職場でもプライベートでも重宝されます。プラス思考で物事を考え、率先して行動に移す。そして責任を持って必ずやり遂げる使命感も持ち合わせています。

そういった人に自分もなりたいと思った時に、そのためにはどうすればいいのかというと、明確な答えを見つけるのが実は案外難しいものです。

目標を明確に持つことや、主体的に行動する習慣をつけることなど、言われればわかることでも「それをそもそもできない」というケースが多いのではないかと思います。

人間はそもそもゼロの状態からいきなりやる気を湧きあがらせることなどできるものではなく、何らかのきっかけが必要になってきます。それが外的要因であれ、内的要因であれ、きっかけが必要なことに変わりはありません。

その「きっかけ」を機に、行動することの大切さを経験することでいわゆる「成功体験」を学ぶことになるはずです。行動力がある人になるためには、行動したことによる「成功体験」を積んでいく以外に方法はないのではないでしょうか。

僕がかつて大きな行動力を発揮したケースは思いつく限り、2つあります。

一つ目は20代の前半で胃がんに罹患した時のことで、二つ目は転職活動の時のことです。

一つ目については、胃がんに罹患してしまい手術を迎えるまでの数週間の日々の出来事です。自分の身体からエネルギーが無くなっていく感覚を覚えながら、手術が成功しない悲観的な考えに陥り将来に絶望をしてしまっていました。

しかし、今の自分にできることを必死になって考え始めたころに、せめて万全の体調で手術を受けたいと強く思うようになります。それからは少し無理をして多めに食事を摂り、面倒な薬の服薬も徹底的に漏れがないよう実施しました。

その甲斐もあってか、本来は必要になると言われていた輸血も不要になるほど、良好な栄養状態で手術当日を迎えることができたのです。手術は無事に成功することとなります。

これが僕にとって行動することが大切だと実感した成功体験のひとつです。

2つ目は、転職活動をしていた時のことです。当時の僕はまだ病気の後遺症も影響しており、仕事に対してフルコミットしても体力が続かずに苦労をしている状態でした。

もちろんスキルや経験不足であったことも大きな要因ですが、仕事の負荷が高く体調にも悪影響が出てきていることから「このままこの仕事を何年も続けていてはもたない」という焦りを感じ始めていました。

この焦りの気持ちが自分を奮い立たせる結果となり、仕事をしながらも空いた時間を見つけて転職活動に乗り出し、その後、無事に転職をするに至ります。転職を経ることで、仕事の負荷は適切なものになり焦りはなくなりました。新しい経験を積むこともでき、人生において良い転機となったのです。

こうして2つの出来事を振り返ってみると、自分が行動力を持っている人間だったわけではなく、その時の状況を「何とか抜け出さなければマズい」という切迫感が根底にあったことがわかります。

この様に考えると、辛い状況というのはできることならば起こってほしくないことですが、行動力を湧きあがらせる切迫感や焦燥感を与えてくれる「機会」と捉えることもできなくはありません。

「行動力をつけたい」とただ漠然と考えているのではなく、何か出来事が起こった時にそれをプラスに転じる「機会」として捉える、前向きな姿勢を持っていれば、僕の様な普通の人でも行動力が自然と身につくはずです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?