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【621球目】安芸高田市

三陽工業の本社のある明石市
港町神戸国宝を有する姫路に挟まれた、小さな街です。
そんな小さな街が、全国的に有名になったのは、前泉市長における子育て支援施策が様々なメディアに取り上げられたことが大きな要因ではないでしょうか。最近、TikTokでYouTubeの切り抜きがよく流れてきます。その中には必ず安芸高田市長VS市議会の動画が流れて来ます。今日はその安芸高田市のお話です。



安芸高田市

安芸高田市は広島県の北部に位置し、北は島根県とも隣接をしています。
人口は約3万人ととても小さな街と言っても良い規模です。そんな小さな安芸高田市の市議会の様子がYouTubeで公開されており、非常に楽しく拝見させて頂いています。広島県や島根県にも営業拠点がありますので、安芸高田市の名前は認識をしていましたが、その詳細までは興味を持っていませんでした。そんな安芸高田市に興味を持つようになったきっかけは市長です。

安芸高田市神楽門前湯治村


安芸高田市長

現在の安芸高田市長は41才、元三菱UFJ銀行のニューヨーク勤務の経験もあるいわゆるエリート会社員でした。そこから、地元安芸高田市も巻き込まれる汚職事件をきっかけにし、自分で自分の地元を変えようとして市長になっています。

副市長を公募すると4000名以上の応募者があり、その中から最も相応しい内定者を決めるも市議会で否決。2名の副市長のうちの1名が空いていたのでその1名を決めようとした動きの中で、否決された後に副市長を2名→1名に変更する法案まで通し市議会は可決。その理由が財務的な内容ということだったので、今度は市長が16名の議員を8名に削減する案を提出するもそれは否決。

この辺りから興味を持ちました。

道の駅に空いているテナントスペースがあり、そこに良品計画(無印良品)を誘致しようとするもこれまた議会で否決。YouTubeで安芸高田市と検索すると数多く出てきますので、ぜひ一度ご覧ください。

最も心に響いたのは、市長が市民が政治に関心を持ち、普段の議員の主義主張を見て欲しい、数年に1回の選挙だけが有権者の権利ではないといった趣旨の答弁をしていたことです。狙い通りになっていますね。

既存の価値

三陽工業の社歌に既存の価値をぶっ壊すという言葉があります。
伝統は守らないといけません。ただ、何もせずに伝統を守ることはできません。変化し、シンカするからこそ大切な伝統を守ることができるのです。


先日、1818年に設立された企業の経営者の方とお話をしました。205年続いている企業です。何も変わらずに続いた訳ではありません。変わってきたから、変わらずに営業を出来ている訳です。人口3万人の街の副市長に4000名を超える応募がある、小さい街の道の駅に良品計画がやってくる。これだけでも1つの成果です。

そして、それを否決する。

もし、リーマンショックの翌年に走り出そうとした時に、それを否決されていたら。もし、2016年生産推進グループを作る時にそれを否決されていたら。当時は今よりもっと小さな企業でしたから、私の考えを否決できたのは当時の社長=父親だけです。ただ、もし、その社長が否決していたとすると、今の三陽工業はありません。

新しいことをやる時は必ずリスクがあります
リーマンショックの翌年に動きだして数年間は売上拡大のみに走っており、とても薄利でした。そういう意味ではそんなリスクも抱えながら三陽工業は変化、シンカしようとしていたのです。否決されなかったことは私にとってとてもありがたいことです。そして、特段の理由もなく否決することが多い状況において、活発な議論を行い、前へ進めようとしている安芸高田市長はどうしても応援したくなります。

既存の価値をぶっ壊す。
安芸高田市で社歌のMVでも撮ってもらおうかな、その時は広島ですからみかんさんにお願いしようか、と妄想したりしました。

若い力は未熟な時が多いです。
ただ、その可能性を潰してしまう高齢者には絶対にならないでおこうと心に決めています。今が若い力なのか、そうでないのかは置いといて、変わることを厭わない組織はやはり強いですよ。三陽工業もそうありたいと切に感じています。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

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