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長期滞在から移住者に 〜いろんなことに優しい暮らしを求めて〜

今回は、2023年4月からさぬき市津田町に移住。
株式会社ゲンナイで「うみの図書館」の館長として務めている鏑木さんにお話を伺いました。

大学生のうちにさまざまな形で地方を訪れ、新卒でさぬき市津田町に移住を決意。

いろんなことに優しい暮らしを求めて、最終的にたどり着いた「さぬき市津田町」とは彼の目にどう映っていたのか。


地域という選択

2000年、群馬県に生まれ、高校までそこで過ごしていました。
大学では、山梨県の国際教育学科に入学し、
そこの社会学の授業で「なぜ過労死が起きてしまうのか」や、
「欧米と日本の働き方の違い」などを学ぶことで働くことに対して
考えるきっかけになりました。

そういった経験から、”就職活動”や”働くこと”に疑問を抱き、
いろんなことに優しい生活がしたいと思うようになりました。

当時は、なんとなく都会より田舎の方がその生活ができると思い、
これまでさまざまな地域に滞在しみました。


ここでは、その中でも彼の心に響いた
岩手県盛岡市と、移住を決意した香川県さぬき市
の2地域について取り上げたいと思います。


ー①岩手県盛岡市

「ふるさとワーキングホリデー」という制度を使い、
岩手県盛岡市の地元に根ざした地ビール製造会社で2週間ほど働いていました。

元々ビールに興味があったわけではなく、東京で行われた「ふるさとワーキングホリデー」のイベントで対応してくれた方に紹介して頂きました。

100年以上前にドイツで使用していた醸造設備を使って作られている、地ビールの会社で、そこの直営レストランと本社の方でどちらも働かせてもらいました。
地元の方々やお客さんとすごく丁寧に関係性を築きながら運営している企業だなと思いました。

この企業に惹かれたきっかけは、ホワイト企業アワードに受賞されていて、定期的にバイトやパートさんを含めた会議が行われていて、本当に風通しのいい場所だなと思いました。

100年以上前にドイツで使用していた醸造設備

ー香川県さぬき市津田町

次は、「田舎ホームステイ」という制度を使い、
さぬき市津田地区の「まち宿AETE」で1ヶ月滞在しました。
この時は何も決めずに来て、「まち宿AETE」のオーナーをされている黒川さん(現在の上司)と出会い、図書館(※現在のうみの図書館)の構想を聞きました。

週末はアルバイトをして、平日は津田町の漁師さんに屋島に連れていってもらったり、さぬき市地域おこし協力隊の方に大窪寺に連れて行ってもらたり、写真のようにバーベキューをしたりと、とても親切にしてもらいました。

津田町でお世話になった方々

さぬき市津田町の瀬戸内海の景色や、人の温かさ、本が好きというところで、他の地域を巡りながらも忘れられない地域でした。

それから半年後に、当時お世話になった黒川さん(現在の上司)に、連絡してみると働き手が見つかっていないと聞き、”ここで働かせてください。”と伝えて、
新卒で香川県さぬき市津田町に移住し、「うみの図書館」の館長として勤める運びとなりました。

「うみの図書館」に生まれ変わる前の空き家

いろんなことに優しい生活

私の思う”いろんなことに優しい生活”っていうのは、自分が満たされていれば、周りの人も満たされていくという、「シャンパンタワーの法則」を信念に生活しています。

例えば、この地域では、
人が集まる場所に安心してお子さんを連れて来れる環境だったり、知り合いがゴミ拾いをしていたり、そういった関係のある人たちの優しさが日常から見えると満たされます。

それは人に対してだけではなく、生物やモノに対してもそう思っています。

6月のちょっと暑くなり始める時期
夜は涼しくて、海沿いもよく歩いてました。

自分にとってうみの図書館という存在は・・・

航海士をしているような感じです。

自分が舵を切らないと崩れてしまう。
逆にいうと、それくらい裁量を持ってやらせてもらっているのもあります。

最近では、住み込みお手伝い(ヤドカリ)で県外の人が来てくれているので、
色々なことに挑戦できる余裕が出てきました。

今後は、ヤドカリで来てくれた方々と連携をとりながら、
この船に乗ってくれる宿泊者なのか、利用者なのか、はたまた漂流してくる本なのか、そういう人や本の循環をもっと作っていけたらと思っています。

笑顔で話してくれる鏑木さん

津田に移住して

半年以上になりましたが、やはりこの町の海が好きです。
移住者や新しいお店も増え始め、活気のある場所となっています。
海を眺めながらボーッとしたり、知り合いのお店を訪ねたりと、
穏やかで充実した日々を過ごしています。



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