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9月に掲載された俺の短歌(産経歌壇、日経歌壇、NHK短歌)

9月に掲載された俺の短歌を紹介したい。ペンネームは、石井啄也。
まずは、9月5日(木)の産経新聞の産経歌壇(小島ゆかり選)に掲載された短歌だ。

「やる前からダメって何でわかるのよ」彼氏よりぼくが深くうなずく

9月5日(木)の産経新聞の産経歌壇

ある日、図書館の入り口のあたりでカップルらしき二人の若い男女がいた。女性が彼氏であろう男性に言っていた言葉が、俺自身に言われてるような気がして作った短歌である。

次に、『NHK短歌2024年10月号』のテーマ「おめでとう/おしあわせに」(枡野浩一選)で、佳作となった短歌だ。

夏の午後まだ濡れている欄干で並んで虹をみているカラス

『NHK短歌2024年10月号』NHK出版

何年か前の仕事帰りに、橋の欄干に並んで佇んでいる二羽のカラスが忘れられなくて作った。虹が出ていたかどうか、正直忘れたんだが忘れた部分は自分のイメージで書いた。

最後に、9月28日(土)の日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)に掲載された短歌だ。

ランドセル背負ってる子の手の甲に「ぜったいになわとびもっていく」

9月28日(土)の日本経済新聞の日経歌壇

以前見たテレビ番組で出演者が駄菓子屋を訪れたときに、学校帰りに駄菓子屋に来ていた小学生の手の甲を見て「ぜったいなわとびもっていく」と書いているのに気づいた。小学生は、少し恥ずかしくなったのかはにかみながら、走っていった。その姿が面白くて短歌にした。

選者に、心から感謝したい。

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