オウム
かつて、淡い紫色の小さな花がぽつんと咲いているのを見た故郷の砂利道が、アスファルトになっている。花の跡形もなく、記憶に鮮明に残るあの美しい生命は、果たして本当にここにあったものかあやしくなりはじめる。どこに咲いた花だったか、もう思い出せない。
知人から聞いた話で、あるペットショップに一羽のオウムが売られていて、ケースの貼り紙には「きたない言葉を覚えさせた場合は買取になります」という注意書きがあったらしい。
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かつて、淡い紫色の小さな花がぽつんと咲いているのを見た故郷の砂利道が、アスファルトになっている。花の跡形もなく、記憶に鮮明に残るあの美しい生命は、果たして本当にここにあったものかあやしくなりはじめる。どこに咲いた花だったか、もう思い出せない。
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